大石順教尼 | 京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

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京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

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4月2日から 雲龍院 春の特別拝観 「夜間ライトアップ」 「大石順教尼の作品展」が行われます。
大石順教さんは「堀江六人切り事件」で両腕を失いながら、口で筆をくわえて多くの書画を残し 出家後は身障者の自立教育につとめ 慈母観音 と慕われた方です。
順教さんのお名前は 小さい頃から聞いておりました。と言うのも、戦後 私の祖父が住職をしている時代 実家のお寺に 順教さんがお泊まりになられた事があるそうなのです。 頂いた お礼状と画 が 残されており、一緒に撮した写真を 祖父はとても大切にしておりました。
数年前に 順教さんのお孫さんにあたられる 大石さん が雲龍院にお見えになり、その事をお話しすると 大変に驚き 喜んで下さいました。
今回の特別展には 実家に保存してある その2点 も出展させて頂きます。
こんな ご縁があるのだったら もっと 当時の事を祖父に聞いておけばよかった と残念に思います。
今頃 あの世で 順教さん と 祖父が 「孫達がねぇ~ 」 とお話しているかもしれません…。