0813、当たり前な酒と電車 | UnReverse official blog

UnReverse official blog

UnReverseのメンバーによる公式ブログ

こんにちはたくまです。

本日0813、おっぱい勇ましいの日ですよ。立ち上がれおっぱい。

珍しく昼間の投稿、というのも本日は都内でスタジオ練習なのでね、普段電車乗りゃしないだろうにここぞとばかりに休みだ休みだとウカれた人民共のせいで座れやしないしやることないんだよ。
そりゃ書くよね。

でもたまにこういう長期の休みがあって里帰りしたり、友達と会ったり、そういう時間て大切だと思うんですよね。
ただでさえ日本人バカみたいに働きすぎだからね。そんなに頑張んなくていいよ。

死ぬ時になったら、仕事あんなにがんばることなかったって絶対思うよ。
家族や友達にたくさん会っておけばよかったとか、もっと好きなことに時間使いたかった、とか思うと思う。
好きで仕事してるぜとか、そういう人はともかくとしてね。

数年前、仕事柄お酒の勉強をしている時期があって、お客さんに売らなきゃいけないわけだから、どうしても覚えなきゃならないわけですよ。
嫌でもなんでも

自分自身酒なんか普段対して飲まないし、飲んでも甘いチューハイかビールなんですよ。しかも扱ってるお酒が苦手なウイスキーだったんですよ。
おっさんぽい!って勝手なイメージもあり余計嫌で。

まぁご縁があってそこで働くことになったわけなんですけど、なんかバーで働くのかっこよさそう…って思ったわけです。しかも場所が銀座だし。軽い気持ちでなんの目標もなくただ入ったらね、そりゃ仕事だから前述の通り覚えることがたくさん過ぎたわけです。
しかもなんのやる気もないのに笑(なんで入ったんだろうね。)

接客はもちろんのこと、料理の仕込み、顧客管理、スケジュール管理、他所のお店に挨拶にいったり、夕方早い時間から朝方まで働いて、その合間にお酒の勉強をしたり他店で飲んで勉強させてもらったり。しかも飲み行った先で何もしてないのに怒られるから何も楽しくない(バー業界は昔ながらの体育会系な人が多い…)

余談ですけど、そんなことやってる時にアンリバのサポートしてたからほんときつかったんですけどね、更に
いつ寝るの?みたいな。

で洋酒をですよ、ウイスキーを飲んだこともないのに、どんな香りがするかとか、味を表現したりとか。様はウイスキーバイブル見りゃ載ってるようなことももちろん知識としては頭に叩き込んでおいて、それは当然のこととしてお前はこの酒おいしいかい?どんな気分の時に飲むんだい?どんな時代に作られたお酒?カップルで来店してる時飲みたい?一人の時飲みたい?寂しいとき飲みたい?

とか色んなこと考えながら、想定しながら、自分はこの酒をどんな時どんなシチュエーションで飲むか、どう感じたかとかとてつもなく神経を集中して飲んで書き留めるわけです。(眠いのに…)

で度数も強すぎて大して飲めないわけですよ、ストレート(加水せず)でその作業するわけだし。
なめるだけでいいからって言われてウイスキーペロペロなめながらよくわかんないのに思ったことを書き留める日々。
これで味わかるようになるんかよとか思いながら。

そしたらある日ね、わかるようになったんですよ、何となくですけど。
書けることがどんどん拡がっていったというか、次第に俺これ好きだわとかちょっと苦手だわみたいな好みまで出てくるようになってね。

でそうやって一つのもの、この時は酒でしたけど、他の食べ物、飲み物、の時まで香りやらこんなシチュエーションでとか、無駄に頭の中で表現するようになって。癖がついたというかね。

そこで働いてるときはとにかく、常に考え続けろってことを教わったんですね。相手が何を考えてるのかとか、それが合ってる合ってないはともかくとして考えろよ、と。

だから色んなことに神経を張り巡らせて考えに考えてたわけですけど

でそういうことを毎日気が狂うくらいしていたら、何気なくいつも通ってる道端の景色やら乗ってる電車の風景やらいつも当たり前に会えるような人とか(メンバーとか家族とかね)、普段の日常でも天気が違ったり時間が違ったり日にちが違うと全然違って見えるんだなってことに気づいて。

いやこう言うこと言うと、そんなん当たり前だろとかわかるわそんなんとか思うかもしれないですけど。

最近、会える人には会えるうちに会っておいた方がいいとか、ライブもね、毎回毎回演奏できること自体奇跡だから、次はないからねとか言ってますけどほんとにそうなんですよ。

わかりきったことだし当たり前のことかもしれないけど、一呼吸おいて少し神経研ぎ澄ましてみるといつもしてる当たり前の行動や、いつも食べてるお母さんのカレーの味がいつもよりおいしく感じたり、いつも会ってる大切な人の事をより愛しく感じたり、そんな気持ちになれるんじゃないかなぁと思った次第です。

僕はお酒の勉強通じて、歴史のスゴさを感じたと言うか、戦争で残った蒸留所から酒税法や禁酒法まで乗り越えて、先祖代々受け継いできた技術で、大勢が手間隙かけて、そしてこんな長い年月かけて遠くの国から、たくさんの事情を抱えたお酒が日本に入ってきてそれを飲めるってところにロマンを感じるし一滴も残さずそんなことを考えながら飲んでます。
そうするとより一層おいしく感じられるんですよね。
普段当たり前に売られてるものも当たり前に買えてるだけで、本来当たり前じゃないからね。

色んな仕事の人がいるから世の中回ってますし、助け合えてると思うし、どうしても表舞台に立ってピックアップされがちな医者やら教員やら政治家やら芸能人やら権力を振りかざすというか、そういう人たちばかりピックアップされがちですけどそういうの大嫌いで。(ただの高給取りじゃない崇高な理念や目的をもった人は別です。)

例えば、こうやって日々音楽活動やってるとそんな、大人気!、でない僕でも人の目に触れたり応援してくれる人たちのお陰さまで羨望の眼差しで見られたり、特別に思ってる人もありがたいことにいるんですね。

でも僕はただの人間だし何も偉くないし立派だと思ったことは一度もないです。
やりたいからやってるだけ。
やってたらほんとに嬉しいことに、見てくれる人が増えて続ける大きな理由ができただけだし、そのこと自体も当たり前なことではないし、やっててよかったなぁ次も頑張ろうって思える理由ができたって事だしね。
だからって言って偉いとか、僕らの曲聴いて元気になってくれる人がいる→崇高なことしてるぜとか全く思ったことないしふんぞり返ることもしたくないし、何も特別じゃないしね。


さっき駅でトイレ入りましたけど掃除のおばちゃんが職人のようにすさまじいスピードでピカピカに磨いててすげぇ技術だなって思ったりしたんですよ。
顔が映り込むくらいに。
そういう仕事してる人たちのこと馬鹿にしがちじゃない。人間。

おばあちゃんちのトイレに汲み取りにくる人もごみ収集車の人も工場の人も俺はすごいと思うし尊敬するけどな。職人技というか。

あからさまに話しそれたけど、色んな人がいて世の中成り立ってるし、自分の経験や思ったことも交えて書いてみたけど、当たり前のものを当たり前に思わず日々大切に過ごせたら素敵なんじゃないかなと思った次第です。

今日は練習で、当たり前のようにメンバーが集まってだべったり散々やりつくしたような曲やら新曲もやったりするだろうけどさ。

毎日が同じ日付じゃないし二度と同じ日は来ないし、直近で言うと8月21日のライブも一度しかないからね。
そんな気持ちで挑む所存です。

ってさらっとライブのことにも触れて終わろうと思います。

では、長くなりましたがありがとうございました。
練習いってきます。

遅いとか早いとか出来る出来ないとか関係なく勇気を出して何事もチャレンジ
やらなければ0だけど飛び込んでみたら1以上にはなります。
もうやめちゃってるけど、少なくとも僕はやりたくもないお酒の仕事通じてたくさん得られるものがありましたよ。
今はまた全く関係ない会社いるけど、そこで知れることも今まで触れたこともない業界だからすごく勉強になるしね。

このいつも飲む誰でも知ってるであろうどこででも見かけるであろう淡麗生にだって色んな人の手がかかって歴史があってコンビニまで運ぶ人がいて、それを売る店員さんがいてやっと手元にきて飲めるんだぜ。

すごくない?

それ思うだけでいつもより何倍もおいしい。