今日は考えちゃうよね。
本当は今日だけじゃダメなんだけど。
12年前の今日。
人々の生命を、当たり前の日常を奪った
東日本大震災が起きた日。
大切な家族や友人、恋人…そして動物たち
かけがえのない命を失った
ご遺族の皆様に改めて追悼の意を表します。
わたしは東京にいて
それでも只事じゃない揺れで
ついに首都圏直下が来たのかと思ったのを
覚えてる。
そして原発事故も起きてしまった。
あのとき出された
原子力非常事態宣言は
今も解除されないままだ。
東電のコールセンターに派遣された友人が
言われたって言葉が忘れられない。
「俺は震災で両親を亡くした。
けど、2人とも高齢だったから寿命だった、
避難所で苦しい生活するよりは
マシだったんだと思うようにしてる。
家も家電も車も無くしたけど
頑張ってまた買えばいい。
被災したのは俺だけじゃないし
そう思って納得させてる。
けど。
どうしても納得できないことがあるんだ。
俺たちはいつになったら帰れる?
生まれ育った場所を奪わないでくれよ。
補償金?賠償金?いくらか知らないけど
そんな端金で誤魔化さないで
俺たちの故郷を返してくれ」
直接聞いたわけじゃないわたしも
心臓が痛かった。
国はその後何をしてきたか?
コッソリと安全基準の数値をあげて
基準値を下回っているから問題ないと
言い出し始めた。
いつまでも気にする方が愚かだと
言わんばかりの世論を作り出し
被災者への補償を打ち切ろうとした。
汚染水の呼び方を変え、海洋放出を決めた。
まるで何も起きなかったかのように
再稼働だ新規建設だと言い出した。
あの震災で原発事故で亡くなった方の命は
残された人々の絶望や涙や努力や
そういったものはなんだったんだ。
この国に生きる人々の命は
どれだけ軽んじられるんだろう…。
そんなコトを考えさせられた3月11日。
あの日をあの時をいつまでも忘れない。