真言宗に伝わる「懺悔文」
(さんげのもん)を
お伝えします。
ご信徒であれば、
毎朝のお勤めの中で誦えます。
曹洞宗や浄土宗ほかでも、
ほぼほぼ同じではないか、
と思われます。
よろしければ、
口に出して誦えてみてください。
我昔所造諸悪業
(がしゃくしょぞう しょあくごう)
皆由無始貪瞋癡
(かいゆうむし とんじんち)
従身口意之所生
(じゅう しんくい ししょしょう)
一切我今皆懺悔
(いっさい がこん かいさんげ)
意訳で一番分かりやすいのは、
こちらです。
私が造り続けてきたさまざま
な悪業は、
すべて、はるか過去からの貪
(むさぼり) 、瞋(いかり) 、
痴(おろかさ)の煩悩による。
これらはすべて、
私の行い、
私のことば、
私の思いから、
生じたものなのです。
私は今、
そのすべてを懺悔します。
ここで、
ちょっと考えてみてください。
行い、すなわち、「身」
言葉、すなわち、「口」
思い、すなわち、「意」
日常のわたくしたちは、
この「身口意」がバラバラで、
生きています。
簡単なようでいて、
実は非常に難しい、
この、「身口意」を、
ひとつへと統合していく、
それこそが、
今生における、
「悟りの入り口」になるのかも
しれません。
感謝、合掌
慈永