多くの人間は、
悪いことが起きた時にだけ、
その「原因」を考え、
良いことが起きた時には、
「幸運」、「ラッキー」
で、片付けてしまっている、
ということです。
どんなことにも、
「因果縁」があるのですから、
悪い時にも、良い時にも、
公平に「原因」を考えること、
それこそが大切になるのです。
悪い時にだけ、
「原因」を考えるから、
「反省」ばかりの人生になる。
良い時にだって、
「原因」を考えてみる。
もしかしたら、
あの日の涙が報われたのかも
しれないし、
あの日のかなしみがここまで
導いてくださった、
ということかもしれない。
「幸運」、「ラッキー」
で片付けてしまえば、
「神さま」「仏さま」へ、
感謝して、それで終わりです。
涙が枯れるほど泣いていた、
あの日のわたくし、
ひとりぼっちで、
かなしみを抱えながら笑って
いた、
あの日のわたくし、
「幸運」でも、
「ラッキー」でも、
実は何でもなくて、
本当は、
「がんばったわたくし」
それがいたからこその、
今日なのかもしれない。
他人さまだけにするのが、
感謝ではないのです。
過去の自分にだって、
ちゃーんと感謝するのだ、
ということです。
感謝、合掌
慈永