担当 たひ


Q&A

Q1. ARCのコミュニティとはなんですか。

A1.再犯防止連合というロサンゼルスにある組織で、組織の

目標が元受刑者が「犯罪・ギャング・ドラッグと無縁で」暮ら

しながら生活を立て直していく手助けをすることで、多数の

元受刑者の人たちに住宅・雇用・教育などといった多様なサポ

ートを行っています。そして、ここでは他にも協力的な人々

からなる安全なコミュニティを提供しており、そのコミュニ

ティのことです。

Q2.アルコール依存者を助ける自助グループが2つありまし

たが、そのグループに所属した人たちのアルコール依存は改

善されましたか?

A2.アルコホーリクス・アノニマス(AA)においては、具体的

な依存症改善の統計が存在しないため改善されたかは分かり

ませんが、現在世界中で220万人以上がアルコホーリクス・

アノニマスの支援を受けているそうです。

アラノンという自助グループでは、アルコール依存者本人で

はなく、その家族や友人をサポートする組織であるので割愛

させていただきます。

Q3. アルコール依存症を直すための自助グループは日本にど

れほど存在しているのでしょうか。

A3.日本に存在するアルコール依存症の自助グループは、ア

ルコホーリクス・アノニマスとアラノンの他に全日本断酒連

盟(断酒会)と家族の回復ステップ12という合計4つの自助

グループがあります。

Q4. セリーナ・ビアンさんが鬱だと指摘されたときに受けた

セラピーの具体的な内容が分かれば教えて下さい。

A4.セラピーを受けたこと以外は分かりませんでした。

Q5. ふとしたときに感じる孤独感は解消できるものなのでし

ょうか

A5.自分自身にある帰属意識やつながり、アイデンティティ

といったものを認識できれば解消できると思います。

Q1. インナーサークルの人間が変化することはありますか。

A1.ありえます。

人間関係は固定的ではなく、親しかった人と疎遠になった

り、またその逆もあります。そのためインナーサークルの人

間がミドルサークル・アウターサークルへ移動することもあ

りえます。

Q2. SNSの隆盛がきっかけでサークルのバランスが崩れるこ

との問題点はありますか。

A2. 本書では生身のコミュニケーションが失われることを問

題点として挙げていました。

人間は元来インナーサークルの人々と強く結びつき合うこと

により、心の健康を保ってきました。親密でありざっくばら

んな話ができるからです。しかしSNSの勃興により、インナ

ーサークル以外の人々とも頻繁につながれるようになりまし

た。SNSは生のコミュニケーションとは程遠く、インナーサ

ークル以外の人とも簡単につながれるためこのような問題が

発生することになりました。

またインナーサークルの人間関係のほうが、IQや社会階級よ

りも生涯にわたる健康と幸福の予測因子として優位とのデー

タもあります。そのためインナーサークルの結びつきが希薄

になることによって、人生の幸福度や健康が害されるとも危

惧されています。

Q3. セルフコンパッションを高める他の方法はありますか

A3. 以下のような方法が挙げられます

・変化をゆっくり味わう

→自分の内面の変化を観察し、ゆっくりと受け入れるように

することで、セルフコンパッションを高めることができま

す。

・自分の内面の変化を観察する

→自己観察を通じて、感情や思考の変化に気づくことでセル

フコンパッションを高めることができます。

・親しい人と感情や体験を共有する

→感情や体験を共有することで、セルフコンパッションを深

めることができます。

Q4. どのくらいの人数のコミュニティに参加することがいい

と思いますか?

A4. 適切な一人でいる時間と人と関わっている時間のバラン

スは人によってさまざまです。たとえば外交的な人は一人で

いると孤独を感じやすい一方、内向的な人は大勢でいるとき

に孤独を感じやすいといった具合です。

そのため一概にどのくらいの人数のコミュニティに参加する

ことがいいかと断言はできません。

どの瞬間に落ち着くのか?どの瞬間に気力をそがれるのか?と

いうことに注目すると各個人にあった最適なバランスを見つ

けることができます。

Q5. 自分に慈悲を向けるとはどういった行為になりますか?

A5自分に慈悲を向けるとは自分自身へ思いやりを向けるこ

とです。例えば自らに厳しい言葉をかけ追い込むようなこと

はせず、いたわりの言葉をかけるといったようなことや、親

しい友人と接するときのような態度で自分と優しく接すると

いうようなことを指します。