担当:いあ、され、きそ

 

Q&A 

 

Q1. AMAとは何ですか。 

A1. AMAとは、American Marcketing Associationの略でアメリカマーケティング協会のことです。世界中のマーケティング実務者、教育者、研究者、学生の3万人の会員を擁する団体で、世界最大のマーケティング組織です。ちなみに、アメリカマーケティング協会の前身は全国マーケティング教職者協会(National Association of Marketing Teachers:NAMT)です。 

 

Q2.近視眼的マーケティングとはどのようなマーケティングですか。 

A2.発表後に先生も触れられていたように、T.レビットの論文のタイトルである「マーケティング・マイオピア」と同じ内容を指します。マイオピアが近視眼という意味です。Tレビットが著した代表的な本の中に「4分の1ドリル」という逸話が登場します。「昨年、4分の1インチ・ドリルが100万個売れたが、これは、人々が4分の1インチ・ドリルを欲したからでなくて、4分の1インチの穴を欲したからである」という一節から始まります。企業は売れた4分の1インチ・ドリルに固執してしまい、ドリルの性能を高めるために多大な時間とコストをかけますが、本来の消費者のニーズは4分の1インチの穴でした。そのため、4分の1インチの穴を提供する他の画期的な製品が登場したとき、問題に直面します。つまり、より良い製品を作ることに没頭するあまり、競合他社との関係や市場環境に変化が生じた場合に即座に対応することができず、事業領域を失ってしまうことです。 

 

Q3.環境問題を重視する若者に~とありましたが、具体的に企業は何を訴求していくべきなのでしょうか。 

A3.社会貢献活動や企業が環境への取り組みや成果を報告することによって得られる環境対策への透明性といったことが挙げられると考えています。 

 

Q4.なぜ若者がリキッド消費の傾向なのか気になりました。環境問題に1番関心があるのはどのぐらいの世代なのですか。 

A4,例として音楽を挙げると、これまではCDやレコードを所有していましたが、若者はApple musicなどのサブスクリプションによって所有しない選択をするようになっています。デジタル化がリキッド消費の傾向を強めています。環境問題については、図表3-9で示したように世代間の差はほぼありません。 

 

Q5.プロダクトアウトとマーケットインを両立させたマーケティングはありますか 

A5.一例として、キッコーマンの「具鍋」があります。この商品は、消費者の食卓で鍋が増えているニーズから着想を得ています。また、具材が減少している事実があるなかで、具の少ない鍋つゆではなく、具のたくさん入っている鍋つゆを売った点はプロダクトアウト的だと言えます。 

Q6.STP戦略とは具体的に例えばどのようなものですか。 

A6.一例としてスタディサプリのSTP戦略を紹介します。スタディサプリはリクルートが運営するオンラインで英語学習ができるサービスです。まず、S(セグメンテーション)では「大学進学希望の高校生」「地方」などとセグメントが行われています。メインターゲットは「地方在住」で「予備校に通えない高校生」です。これがT(ターゲッティング)にあたります。最後にP(ポジショニング)では「リーズナブルな価格でハイレベルのレッスンを提供するオンラインの予備校」と、「短い時間で集中的に勉強する」の主に2つのポジショニングを確立しています。 

 

Q7.家計調査のデータはどのようにして集めますか 

A7.まず調査の対象として全国で9000世帯が無作為に選定されます。この選定には3つの段階があります。初めに調査の対象となる168の市町村を選び、その後各調査市町村から調査地区を選びます。そしてその調査地区から調査世帯を選定します。調査世帯に選ばれると、家計簿,年間収入調査票,世帯票,貯蓄等調査票の4種類の調査票の記入を行います。調査の終わった調査票は総務省統計局に送られて集計されます。 

 

Q8.1-2のコンセプトの変遷について、1-2-1から1-2-5までマーケティングのコンセプトが移り変わったということで合っていますか。その内容について解説お願いします。 

A8.「マーケティングコンセプトの変遷」という見出しになっていますが、移り変わったという意味ではなく、5つのコンセプトの説明だと解釈して下さい。コンセプトの重きを置く部分は、企業のこれまでないし今後の戦略のあり方や事業内容によって異なります。