担当:はな
1 室町戦国時代の結婚
1-1 離婚
a 女性の立場が強い時代
b 夫婦喧嘩に関する法律
b-1 『塵芥集』
b-2 喧嘩の原因は「妻の猛き」
c 前夫が再婚に異議を唱えたときに対処した法
c-1 別れたことへの後悔、再婚相手への恨み
c-2 離婚再婚に関するトラブルを未然に防止←前例が多かったから
d 中世の結婚は家と家との結びつきが大前提
d-1 女性の自立性、相対的な地位の高さ
d-2 父親の家父長権に完全に従属していたわけではない
1-2 海外との比較
a 離婚・再婚がとても多い
a-1 離婚されても女性は名誉を失わない
a-2 妻に離婚権がある
a-3 女性が処女である純潔さを重んじてない
b 宣教師ルイス・フロイス
b-1 キリスト教徒であるヨーロッパ女性との比較
2 江戸時代の結婚
2-1 武士の結婚
a 基本的には一夫一婦制
a-1 側室は 家の存続をはかるために必要とされ正当化
b 結婚の流れ
b-1 相手の家族からの承諾
b-2 「内伺」←上司に結婚の可否を打診
b-3 藩に願書を提出
b-4 相手の家に行き縁談成立の報告
c 身分・格式があまりにもふさわしくない場合、「内伺」で許可が下りない
d 結婚による同盟を防ぐために幕府・藩の許可が必要
←「私婚」の禁止
e 結納を送ってから新婦の輿入れ(挙式)までの期間が短い
e-1 一週間前や前日に行われた
e-2 現在では結納は挙式の6~8ヶ月前が一般的
f 家と家の結婚が前提
f-1 父親や代理人が婚礼の日までの手順を進めることが一般的
2-2 庶民の結婚
a 幕府や藩による承認は不要
a-1 領主の違う村や町の者同士での結婚は届け出が必要
b 「宗門人別改帳」←現在の戸籍
b-1 妻を夫のものに転記
b-2 檀那寺からの「人別送状」と村役人が添付する「送一札」を夫の本貫地の檀那寺に渡す
c 結婚は家の存続のため、経営体の再生産のためのものという認識
c-1 基本的には個人の意思は問題外
c-2 若者組や娘宿がある地域では夜這いして一人の伴侶を決めていた
c-3 娘宿は男女交流の場にもなっており、同じ村の若者が娘宿の主人の了承のもとで集まり談笑した
c-3-1 1組の男女が自他ともにカップルと認められると、宿親が話をつけて婚姻まで漕ぎつくことができた
d 「馴合結婚」←恋愛結婚
d-1 結婚相手は自分の意思で選べても、結婚は親の承認が必要
d-2 親以外にも村の共同体や五人組の承認が必要
2-3 離婚制度
2-3-1 武士の離婚
a 武士の離婚は幕府や藩に届け出る手続きが必要
a-1 離婚率は10%
a-2 再婚率(女性)は50~60%
a-3 決して女性が離婚、再婚することが難しかったわけではない
2-3-2 庶民の離婚
a 三くだり半
a-1 離婚に必要な書類
a-2 離婚する旨と再婚を許可する旨を三行半で記したもの
a-3 夫から妻にあてられた
a-4 離婚請求権は男性にしか与えられていなかった
b 駆け込み寺
b-1 夫が妻の離婚を認めない場合に妻が合法的に離婚するための手段
b-2 駆け込んだ女性の大半が離婚を勝ち取る
b-3 駆け込み寺から遠いところに住んでいた女性も、緊急の避難場所として地方の寺や村役人の家、武家屋敷が機能していたため、庇護されていた
c 男性と比べて女性の方が権利は弱かったものの、全くなかったわけではなかった
3 明治期の変化
3-1 文明開化
a 恋愛結婚を主張する新聞の投稿
a-1 賛成の意見と反対の意見と半々
a-2 反対意見「キリスト教の教えであり受け入れられない」
b 「東京日日新聞」などの投稿欄で読者が議論
b-1 一夫一婦制
b-2 妾の制度
b-3 既婚女性の眉そりやお歯黒の風習について
b-4 女性の投稿が一番多かった
c 異なった身分の人や外国人との結婚の自由が認められる
c-1 先進国との対等な国際を図るため
d 森有礼の契約結婚(1875年)
d-1 福沢諭吉が証人
d-2 夫婦は相互に敬愛すること
d-3 共有財産は夫婦相互の承認がないと賃貸や売買ができない
3-2 結婚式のかたち
a 華族は古式
b 士族は江戸時代の礼式
b-1 仲人を立てて結納を必ずする
c 農民は家の格式を重んじ形式は様々
c-1 職人や商人も同様
c-2 結婚式を簡単に行う共通の方法として神前式が1900年頃から登場
d 交通網の発達により遠距離の結婚が増加
d-1 嫁入り婚が主流になる
3-3 嫁入り道具
a 文明開化前
a-1 富裕層はたんすや長持ちなどを複数個持参
a-2 庶民層は風呂敷包みと衣類を持参
b 文明開化後
b-1 持参する物が多種類になる
b-1-1 化粧箱、化粧道具、銚子や重箱など
b-2 衣装開き←嫁入り道具を近所に公開する
b-2-1 嫁ぎ先で肩身の狭い思いをさせないように一生涯の衣類を持たせる
b-2-2 親は借金してまで嫁入り道具をそろえる
b-2-3 結婚にかかる費用はかさむ一方
c 神前結婚式の提唱
c-1 細川潤次郎『新撰婚礼式』
c-2 簡略化されているが荘厳をきわめた雰囲気
c-3 費用が削減できる
c-4 都市部を中心に浸透していく
3-4 結婚観の対立
a 農山漁村では子供を産める女性が女の資格があるとされ、結婚することで一人前の女と認められた
b 地方では「キムスメ(処女)を嫁にもらうと恐ろしい」という考え方があった
b-1 結婚式を無事終わらせると、オナゴにしてくれた人を招待しご馳走やお酒をふるまった
c 結婚可能な女性であることを公表した娘は馴染みを通して結婚
d 嫁盗み婚
d-1 両親が許さない場合や経済的な理由で結婚できない場合、村の若者が盗み(連れ出し)結婚を強行
d-2 その後親に通告し承諾を取り付ける
e 家の格式を重んじる結婚観と若者を中心とした嫁盗み婚のような素行をする結婚観との対立
e-1 明治に入り後者は「悪習」とみなされるようになった
3-5 恋愛観の変化
a 「読売新聞」の婦人面の「身の上相談」(1914年~)
a-1 恋愛・結婚問題や夫婦関係、学業、職業についての読者からの相談
a-2 一番多い相談件数は恋愛・結婚問題
a-3 恋愛と身内や上司の勧める結婚との板挟み
a-4 恋愛結婚という選択肢の登場により結婚観が多様化し始める
b 離婚相談
b-1 男性側「妻が自分または自分の家にふさわしくない」「妻の不倫」
b-2 女性側「夫の不品行(不倫)」「夫の愛がないこと」
b-3 側室がいる時代から一変
b-4 一夫一婦制が浸透し始める
b-4-1 しかし妾は容認
4 戦後の結婚観
4-1 基本的人権
a 戦前の結婚は家と家との結びつき
a-1 個人の意思は関係ない
a-2 家族や属しているところのリーダーの同意が必要
b 戦後は基本的人権により結婚の自由が認められる
b-1 日本国憲法第24条
c 結婚観の変化
c-1 恋愛結婚と見合い結婚の割合が戦後20年頃に逆転
c-2 見合い結婚においても出会いのきっかけが見合いであって結婚するころには恋愛感情を持っていることが多い
c-3 出会いから結婚までの交際期間は3.3年(見合い結婚は0.9年)
c-4 じっくりつきあい性格をよく知ってから結婚するようになる
d 結婚が“選択肢”になる
d-1 同時に結婚しないという選択肢を得る
e 離婚件数の増加
e-1 戦後になりやっと離婚できた女性が多数
e-2 離婚申請は女性からのものが77%(1952年)
e-3 家風や姑とお関係が理由
4-2 両性の未婚化現象
a 戦後の経済復興により結婚しなくても生きていくことができる社会状況
b 女性の就業率の上昇
b-1 初婚年齢が高くなる
b-2 1950年20代前半女性の約半数が結婚していたが2000年には10人に1人となる
c 結婚に対する意識が変化
c-1 結婚しなくても幸せになれる
c-2 生活手段の多くが商品化、サービス労働化
c-3 経済的にも自立
c-4 結婚は生活の「必需品」から「オプション」になる
c-5 魅力的な結婚でなければあえて結婚しなくてもよいという考え
5 現在の恋愛観
5-1 「エコ恋愛」婚
5-1-1 「エコ恋愛」の時代
a バブル崩壊後の傾向
a-1 無駄なリスクは避けたい
a-2 思い切って行動しにくい時代
a-3 恋愛に関して余分なエネルギーは消費しない
b 消費が恋愛を中心に回っていたバブル期
b-1 恋愛が「特技」でありポジティブな認識
b-2 推定デート予算は8,000~10,000円超
c バブル崩壊後「癒し」を求めるようになる
c-1 「おうちデート」が一般化
c-2 デートに非日常を求めない傾向
c-3 デート予算は年々減少
d 簡単に告白しない
d-1 日本人男性は世界22ヵ国でトップクラスの「告白しない男」
d-2 国内調査でも6割の男性が「好きになっても告白しない」
d-3 草食(系)男子
d-4 絶食系男子←女性に興味がない
d-4-1 リアルな女性と接して傷つくのが怖い
d-4-2 2次元で満足できる
d-5 7割の女性が「好きになっても告白しない」
d-6 女性はいまだ「待ち」の姿勢
e 出会いがないわけではない
e-1 出会っていいなと思っても「深く付き合ったら面倒なことになりそう」
e-2 一目ぼれのようなドラマティックな出会いは期待していない
5-1-2 結婚観
a 結婚が選択肢の一つになる
b 結婚することによって生活レベルを落としたくない
b-1 未婚女性の可処分所得の方が高い
b-2 20~30代女性の約9割が有職、約8割が親と同居、約3割が実家に生活費を入れていない
c 男性の「待ち王子様」化と「責任回避」
c-1 社会的に「結婚しなければいけない」という束縛がなくなる
c-2 男性からアクションを起こすことはめったにない
c-3 大きな責任を取りたくない←リスクの回避
d なかなか結婚できるカップルがいない
e 結婚に至るカップルの出会いの場は「職場か仕事」が例年トップ
e-1 身近な異性と愛を育む←エコ恋愛と似た傾向
f 恋愛、その後結婚という順番が結婚をややこしくしている
f-1「結婚には恋愛感情が必要だ」86.6%
f-2 「結婚と恋愛は別だ」62.2%