担当:なみ

Q&A

Q1実験の説明がよくわからなかった。
A1 説明不足でした。すみません。今回紹介した実験はある人物(パートナー)の対人感情の表出がその人物の評価にどのように影響するかを検証したものです。また、パートナーの対人感情の表出が自分自身に向けられる場合(相互作用条件)と、全く自分とはかかわりのない第三者に向けられている場合(非相互作用条件)とを分けて検証しています。方法としては、最初に、パートナーに映像を観てもらいます。この映像には、私(実験参加者)のスピーチの映像と第三者のスピーチの映像の二種類があります。そして、それぞれの映像に対してポジティブな反応、ネガティブな反応をしてもらいます。また、どちらの反応をするかはあらかじめ指示されています。一方、私(実験参加者)は画面を通して、パートナーの反応を観察し、パートナーの印象について評価をするというものです。実験参加者には自分のスピーチを見るパートナーを観察する場合と、第三者のスピーチを見ているパートナーを観察する場合とがありました。結果は、自分自身のスピーチを見ているパートナーがポジティブな反応をした場合、相手を「すべて印象の良い人」と評価する傾向があり、逆にネガティブな反応をされた場合は「すべて嫌なヤツ」という印象評価になることが分かりました。一方、パートナーが第三者に対してポジティブな反応、またはネガティブな反応をしていても、全体的に相手の印象評価に大きな違いは生じないことが分かりました。

Q2 3-2、a-1の報酬とはどのようなものか。
A2 人間関係から得られる報酬には外的報酬と内的報酬の二つがあるとホーマンズは考えています。外的報酬とは物質的な利害関係から得られ、具体的には「田中さんに頼み事がある」や「田中さんに教えてほしいことがある」など物質的な報酬を得られる場合です。一方、内的報酬とは、心理的な利害関係から得られ、具体例としては「田中さんの話は面白い」「田中さんは悩みを聞いてくれる」など心理的な報酬を得られ場合です。

Q3悪条件の環境程自分と異なるタイプに対しての好感度が下がると言っていたが、関係が築けている相手ではどうなのか。
A3高温よりも適温のほうが好感度が高いと言われていますが、類似した相手には高温・適温間で好感度に大きな差はないようです。非類似の相手には高温の時は好感度が低くなることが示されています。

Q4.何回も接触していれば自動的に好意を持つようになるというが、その対象に条件はあるのか。また、相手が好ましい関係でない場合も当てはまるのか。
A4何回も見たり、 接触したりすると次第に好意を持つようになることを単純接触効果と呼びます。これは苦手なものにも当てはまり、初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくると言われています。よって、好ましくない相手でも、何度も接触するうちに好意を抱き始めるということもあるのではないかと思います。
 

Q5 1-3c「身長が高い人は仕事ができる」とあるが、裏付けはあるのか。
A5 前回の発表で紹介した山本眞理子さんの実験で、身長が高い人ほど「落ち着いている」「努力家」「慎重である」といった判断をされることが実証されました。実験結果の図表を載せられないので、前回の発表レジュメの図表8を確認していただけると幸いです。
 

Q6人間関係力とは何か。
A6申し訳ありません。確かな答えを探すことができず、お答えすることができません。引き続き文献等を探し、答えが見つかり次第発表致します。

Q7タイプや性格が違うからこそ気が合う友達は、どのタイプの好意に当てはまるのか。尊敬ですか。
A7 タイプが違うというのは、まさしく自分にないものを持っていると言えると思うので、ご指摘の通り「尊敬」ではないかと思います。確かではないので、引き続き調べてみます。