こんにちは、佐野みずきです。
きょうは、「赤」という色についてお話をしたいと思います。
広告や危険を知らせる看板など、目立たせたい部分には「赤」が使われていることが多く、これは、「赤」の持つパワーが利用されています。
「赤」には人間の心拍数や脈拍などが反応するほどの力があります。
広告や注意を促す看板では、そういった「赤」の視覚刺激効果が使われています。
アメリカの人類学者の研究によると、人類が最初に認識した色は、「赤」だと言われています。
それまでにも光と闇を表す白と黒はありましたが、有彩色の中で一番初めについた色名が「赤」であり、それは世界各国で共通しています。
世界中にたくさんある洞窟壁画や、日本の古墳にも「赤」を使ったさまざまな模様が残っており、古くから使われていた色だということが分かります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、最初は光と闇で周囲を認識していますが、だんだん目が見えるようになってくると、最初に反応するのが「赤」です。
生理的にも、歴史的にも、「赤」は私たち人間がいちばん最初に出会った「色」ということが言えそうです。
色の持つ意味には、文化的な背景が大きく影響します。
「赤」の持つ意味は、使われる業界によってさまざまです。
私たちが行っているRAYS色彩心理診断においては、「赤」は、エネルギー、パワー、怒り、自己主張、大義に生きる……などの意味を表しています。
ちなみに、他の業界では、「赤」はどのような存在なのでしょうか。
たとえば、「オーラ分析」の世界では……
「赤のオーラ解釈」
赤色オーラの人は、実践的かつ行動派で、目的を遂行することや、成功を好む。
古代インドのヒーリング、瞑想の世界では、人間に存在する7つのチャクラのうち、尾てい骨の位置、脊椎の一番下にある「第一チャクラ」というものが、「赤」で表わされます。
「赤のチャクラ解釈」
第一チャクラは、主要な7つのチャクラの内、現実世界で生きる上で最も基本となるもの。根本を意味するルートチャクラとも呼ばれ、物質世界についての学び、強い欲望、生命力を表す。
ファッションコーディネートの世界では、「赤」は明るさと元気を与え、人を積極的にさせる……とあり、ベースカラーではなく、ファッション全体の1割から3割程度のアクセントカラーとして使われることが多いようです。
このように、文化的な背景によって使われ方は異なるものの、「赤」が生命エネルギーの象徴であることは、ほぼどの業界でも共通しているようです。
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