こんにちは、佐野みずきです。
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
毎年、年始のご挨拶をした後によく聞かれるのは、「今年のラッキーカラーを教えてください」というものです。雑誌やテレビの占いコーナーでは、必ずといっていいほど取り上げられている「ラッキーカラー」ですが、そんなものは本当に存在するのでしょうか?
正確に申し上げるならば、誰にでもあてはまる「ラッキーカラー」というものは、存在しません。ただ、色の持つ心理的な効果を考えれば、使いようによっては、「ラッキーカラー」と言えないこともありません。
つまり、ひとりひとりの個性に合った、「色の持つ心理的な意味」を踏まえて利用すれば……ということなのです。
極めて大まかな傾向としか言えませんが、せっかくの年始ですので、本日は目的に応じた「RAYS流ラッキーカラー」を、皆様にお伝えしましょう。
以前、「他人の持っているものがよく見えて仕方がない、他人がうらやましくて仕方がない」という35歳OLの方が相談にいらっしゃいました。この方のお話をよく聞いてみると、ご自身の能力にも容姿にも自信が持てず、「自分の性格が大嫌い」だということでした。
ふだんお召しになっている服の色は、黒か茶色、濃いグレーなどが多く、明るい色の服が似合うとは思えない……とのことでした。
私はこの方に、できるだけオレンジ系の色や赤を身につけるようにお勧めしました。
飢餓感、渇望、妬み……などの感情は、自分の心の働きが生み出すものです。内なるエネルギーをプラス指向に向けるオレンジ系の色や赤を身につけることで、社会の中で自分の立ち位置が変わることに気づくはずです。
これまで着たことのない真っ赤な服をいきなり着るのは抵抗があると思いますので、最初は差し色として使い、慣れてきたら赤やオレンジ色の面積を増やすようにアドバイスしました。
このご相談者のように「自分に自信を持ちたい人、意識を変えたい」人の「ラッキーカラー」は、赤やオレンジです。
どうしても赤やオレンジの服が着られないという人は、物質的な欲求より精神性重視の象徴である明るめの青もお勧めです。茶色、ワインカラー、黒、紫は飢餓感を増し、内なるエネルギーをマイナスに向かわせる「要注意の色」となってしまいます。
「人との関係を良くしたい」と強く願っている人にとっての「ラッキーカラー」は、クリーム色、黄色、明るめのグレーになります。
他人とのコミュニケーション方法の模索をしている人にとっては、積極的な自己主張を象徴する赤はタブー。同じように、マイペースを表す紫やピンク、他者とのコミュニケーションを阻む黒や白、他人に厳しい緑系などは、避けたほうがいい色と言えるでしょう。
人との関係の中で、相手に気を遣う話や、言いにくいことを伝える場合は、ソフトな対応を表すクリーム色、黄色、明るめのグレーを身につけると、相手に与える印象が違ってきます。
「相手に威厳を持ってとらえられ、信頼されたい」という場合は、キャリアを象徴する茶系やワイン系が「ラッキーカラー」です。これらの色には気持ちを引き締め、自分の責任を見つめ直すという効果があります。
「仕事がつまらなくて、生活に張り合いがない」場合は、曖昧さや迷いを表す中間色を避け、自分の主張や明解さの象徴の色である赤、オレンジ、イエロー、ショッキングピンクなどの暖色系のビビットカラーが「ラッキーカラー」となります。ベージュやグレー、黒混じりの濁色は、避けたほうがよい色です。
ただ、いくらビビットに……と言っても全身ショッキングピンクで……というわけにはいきませんから、洋服のどこか一部に取り入れるといいでしょう。
また、黄色と紫や赤と緑の組み合わせを使うなど、「補色」を用い、色のコントラストを強くすると、意識を奮い立たせる効果があります。
「不規則な生活やストレスによる過食傾向が顕著で太り気味」の人は、精神を安定させ、食欲をコントロールする青や紺色が「ラッキーカラー」となります。食欲を増し、自己コントロール力をダウンさせるピンクや黄色などは避けたほうがよい色です。
色が人間の心理に及ぼす影響はあなどれません。ふだん身につける洋服の色を変えるだけで、それが刺激となり、少しずつ考え方も変化してきます。特に対人関係においては、着る服の色は「あなた自身を表現」するものです。
年の始めに、自分が今一番願っていることを考え、ご自身の「ラッキーカラー」を見つけてみてはいかがでしょうか。
【TOPICS】
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