市民へのメッセージがほとんど見られず、メディアでの露出も少ない新潟市長のことが、「存在感薄く」と、地元紙に書かれていました。リーダーというのは、仮に専門的なことは分からずとも市民に寄り添う対応が求められます。
さて、インターハイに続いて甲子園大会の中止も決まりました。部活動を一生懸命やってきた学生の気持ちを考えると胸が痛くなります。是非、未成年の皆さんにも声をあげてほしいものです。
私が直接聞いたのは「甲子園大会が中止になったのは仕方ない気もするけど、じゃあ何でプロ野球は再開を目指しているのでしょうか。高校とプロで野球のやり方は変わりませんよね。」という声でした。言われてみれば、その通りかもしれません。
もう3年以上前のことになりますが、中学生から陳情をもらい議会で取り上げたことがありました。
私の事務所の前に下校中の中学生3人が通りかかりました。その時に一人の中学生が「市会議員ってどういう仕事をしているのですか?」と尋ねてきました。興味を持ってもらって嬉しくもあり、「いろんなことがあるけど、一番大事なのは地域の人たちの要望や思いを届けていくことかな。」と答えると、中学生は「私達も要望してもいいんですか?」と。
なかなか積極的な中学生で、詳しく聞けば校則に納得がいかないとか。聞けば聞くほど、その理屈に説得力もありました。
「分かった。中学生の皆さんの声をしっかと教育委員会に届けるよ。その結果も必ず伝えるからね。」と約束しました。
中学生からの陳情を受けて、議会で教育長と議論することになりました。
当日のプログはこちら
結果として、校則の改正について教育長から各学校へしっかと指導するという答弁がありました。さすがの教育長も各学校で校則にかなり違いがあり、合理的な説明ができないものが残っていることは知らなかったでしょうね。
中学生と言えども、理不尽な規則を押し付けられれば納得いきませんよね。私もこうしたことは、生徒と教職員で合意形成を図っていくのが大切だということがよく分かりました。中学生の訴えは私にとっても参考になりました。そして、こうした合意形成が主権者教育につながっていくのだろうと考えることもできました。
翌日の朝刊に掲載されたのがこれです。
未成年だって声をあげていいんです。伝え方が稚拙だったり、勘違いや思い違いがあったっていいんです。そこは周りの大人がフォローしてあげればいいんですから。