やみつきになりそうな リンダ・トンプソンの 「Proxy Music」 | uk_bluesの音楽生活

uk_bluesの音楽生活

60年代ロック
70年代ロック
そして ギターの話

まず最初にこのジャケットにやられた。

 

おおっ、これは!!!

 

かの有名なロキシーミュージックの1stのパロディではないか。

 

となると、中身も・・・と期待して聞いたが

 

全く 全く違うものだった。

 

リンダ・トンプソンさんは聞いたことがない人。

元夫のリチャード・トンプソンさんは有名な人だから、確かソロアルバムが1枚家にもあったような気がする。

 

今回のアルバムの内容があまりにも素晴らしいものだから、リンダさんのことを調べてみたら

 

 

リンダさんは、「痙攣性発声障害」という稀な病気を患っているそうだ。これは声帯をコントロールする喉頭の筋肉が不随意に収縮することで、声の異常が生じる病気。

今回のアルバムでは、アルバム・タイトルに“Proxy=代理人”とあるように、トンプソン自身は歌うことができないので、代わりにさまざまなゲスト・ヴォーカルを迎えて自作曲を歌ってもらったということらしい。参加しているのは、子供たちや交流のあるさまざまなアーティストということだが、残念ながら私には聞いたことのない人ばかり。

 

内容はジャケットとは真逆のもので、まずそれにびっくりしてしまう。

 

アコギ、ピアノを主体とした静かなバックにゲストの歌が流れていく。

このメロディがなんとも不思議。70年代のトラッド・フォークとでもいうんだろうか。

「この流れでそのコードに行くのかい!」という驚きが何度も押し寄せてくる。

 

いやあ、まいった。最近毎日聴いている。

飽きない。奥が深い。深すぎる。

 

今年のNO.1アルバムになりそうな予感。
 

 

 

 

ジャケットの人物がリンダさん?

ロキシー流に男かと思ってみたりもするのだが・・・。