ジーン、あんたの時代は良かった・・・
⭐️
言いたいことは
わかるし
ジーンの発言は
確かにある意味では
論理的だし
核心をついている
しかし
それは
あくまで
ROCKの誕生と共に
人生を歩んできた世代の意見なのだ
飽和してしまったのだ
世界は
様々なモノで
溢れかえり
全ての分野において
オーバードーズ状態なのだ…
ジーンの語る
音楽1つ
ROCK1つを取っても
ジーンの言うROCKが生まれた頃・・・
1958年頃から
最初の30年で
ありとあらゆる種類の
音楽が
出尽くしたのだ
ゼロから1を
生み出せた時代は
もう
過ぎたのだ
もっと言ってしまえば
世界大戦後
1945年以降
70年代までで
オリジナルが
生まれてくる時代は
終わり
80年代以降は
それまでに生まれてきた
型(オリジナル)への
パロディの時代になり
そこで
過去を振り返り
時に
笑い飛ばし
更に
細かいところにまで
重箱の隅をつつくよーに
様々な角度から
オリジナルを舐め尽くし
しゃぶりつくし
もー
これ以上無いってくらいにまで
味が出なくなるまで
味わい尽くして
今
21世紀を
迎えたのだ
空っぽ
なのだ
特に
ここまで
次々とオリジナルが生まれてくる時代
黄金時代を
生きてきた世代にとっては
今はもう
出汁ガラの時代なのだ・・・
だから
ジーン・シモンズの
言わんとしてる事はわかる
1949年生まれで
60年代
70年代を
若者として駆け抜けてきた
ジーン・シモンズの気持ちは
それが正解だろうし
間違ってない
若き日の彼の中では
確かに
ロックは生きていたのだ
齢70を超えて
ジーン本人の肉体も老いてくると共に
若い頃溢れていた自身のロックスピリッツが燃え尽きようとしているのと同じくして
ジーンの中で
ロックは死んだのだ
今の時代
音楽、スポーツ、文学、映像、造形、演芸
どの分野も
ネットが
飲み込んでしまった
物心ついた頃から
ネットの中を生きて
あらゆる情報を
ネットの中で
YouTubeに浸って
生きている時代・・・・・・
今の若者には
これが現実であり
この中から
きっとまた
今の時代に沿った
新しいもの
は
必ず生まれてくるとは思う
いや
もう
生まれているのかもしれない
昭和を愛するよーな
オールドヒューマンな私には
ピンと来てないだけで・・・(笑)
ロックは死んだ
言い換えれば
生きていたのだ
ジーンの言う
輝いていた
あの頃には
あの時代には
確かに
ロックは
生きていたのだ
夜勤明け
明日も朝から勤務
ロックの前に
私は
死んだ
私の肉体は
死んでいるのだ・・・・・