「キコ、大きくなったね。
生まれてきてくれてありがとう。」
といってキコを抱きしめた。
「キコよかったね。」
「キコ、今日は一緒に寝ようか?」
というと
キコは、首を縦に振った。
「ユキよかったね。」
「ココちゃんは、一緒に寝れない?」
「ごめんね。
今日は、満月だから一緒に寝れないや。」
そう言っていると
「ココロさま、私が一緒にいます。
ココロさまが眠るまで一緒に寝たら私は隣の部屋にいます。」
「わかった。ユキ、オトハも一緒でいい?」
「うん。わかった。仕方ないよ。ココちゃんオトハがいないと寝れないもの」
「ユキに抱き着いて寝てもいいんだけどね。
私途中で起きちゃうから迷惑かけちゃう。」
「そうか。」
「ユキさま、家族水入らずといいますのに」
「いいんだよ。
ココちゃんは、オトハのほうが落ち着くって言ってるし
それに本当にココちゃんに倒れられたら僕やっていけないからね。
オトハよろしく。」
そうして、夜になって
「キコねよっか。」
とキコを寝かしつけて
「ココちゃんお休み。」
とオトハの近くにいた私に言った。
「ココロさま
やはり、ユキさまの・・・」
「オトハのほうがいいの
オトハギュウってして」
というとギュウっとしてくれて
心地よくってよく眠れた。
ふと夜中になり
目を覚ますと
そこにオトハの姿はなかった。
静かに外に出ようとすると
キコが泣きだしてしまった。
キコを連れて外に出ると
「キコ、泣き止んでよ。
ユキが起きちゃうからね。」
といって庭の隅にある椅子に座った。
「キコ、今日のお月様はきれいだよ。」
と月を見ていると
「ココロさま、キコさま」
とオトハが来た。
「オトハ、起きてたの?」
「はい。ココロさまは、この時間よく起きられますので」
「オトハ、さすがだね。」
「いえ、それより」
と布団をかけてくれた。
「ユキは、寝てる?」
「はい、ぐっすりです。」
「そっか。よかった。キコが泣いちゃったから起きたかと思った。」
「ユキさまは、疲れていると思います。
日ごろ寝てないと聞いております。」
「ユキが・・・。
そうは、見えなかった。
苦労してたんだね。ユキ」
「はい、なのでココロさまも気を付けてあげてください。」
「うん。
キコは、なついてくれるのかなぁ?
ユキは、頑張ってるのだけれど・・・。
いまいちなんだよね。
反応が。」
「キコさまは、いつかはお慣れになりますよ。
きっと。」
そういって、私の頭を撫でた。
「オトハは、どうしてこんなに優しいの?」
「それは、ココロさまが思っているだけにございます。
本当は、私優しくなんってないのです。
ココロさまが、思っているだけで・・・。」
「そういう時点で、優しいんだって
オトハは、優しいお兄ちゃんだよ。
お姉ちゃんか?」
「どっちらでも構いませんよ。
ココロさまは、ユキさまの生きがいなのです。
そのココロさまにお仕えできて光栄なのですから」
「オトハ、ありがとね。」
といって泣いていると
キコが起きてしまった。
「キコ、起こしてしまってごめんね。」
というとキコは、
私の顔を見上げてきた。
「どうしたの?キコ」
と聞くと
私の顔を自分の顔でスリスリしてきた。
「キコ、どうしたの?」
「きっと、キコさまは、ココロさまに元気になっていただきたいのですよ。
きっと」
「キコ、ありがとう。
お母さんは、大丈夫だよ。
キコ寒くない?」
というと
キコは、布団の中に隠れた。
「寒かったのね。
オトハ、もう部屋に戻ろっか?」
「はい。」
そういってキコを抱っこして戻ると
「ココちゃんどうしたの?」
「あ、ユキ起こしちゃった?」
「いや、起きてたよ。ココちゃんとキコいないから
探しに行こうかと思ってたところ」
「ごめんね。
もう大丈夫だよ。ユキ寝なよ。
私は、キコを寝かしつけるから」
「分かった。」
といってユキは、布団に戻っていった。
「ココちゃん、仕事外していやだった?」
と背中越しに聞いてきた。
「ううん。一時は、キコとのんびりするよ。
ありがとう。ユキ」
といって背中に抱き着いた。
「ココちゃん、守ってあげれなくって
ごめん。ココちゃんのその夢どうにかしたいけど
僕には何もできないからさ。
オトハに頼るしかないよな。」
「いいよ。ユキにばっかり苦労かけれないもの。
今のままで十分幸せだよ。ユキ」
「ココちゃん。
大好き、ココちゃんを選んでよかったよ。」
といってユキは、目を閉じた。
私は、ユキから離れてキコを寝かしつけた。
「オトハ、眠たい。」
と隣の部屋に行った。
「ユキさまは?」
「寝たよ。キコも」
「そうですか。
じゃあ、どうぞ。」
と私は、オトハの腕の中にいって目を閉じた。
「オトハの鼓動落ち着く。」
「ココロさま、おやすみなさい。」
「オトハおやすみ。」