Mother | UNO’s LIFE

UNO’s LIFE

気楽に気ままに思ったまんまに綴る。
好きな言葉は如蓮華在水!

家に帰れば当たり前にご飯があって、

当たり前に洗濯物が部屋に置いてあって。


ずっと小さい頃からそう。

脱いで洗濯機に入れさえすれば

出来上がって部屋に戻ってくる。



ご飯もそう。

家に帰ってお腹が空いたと言えば何かが出てきてた。



大人になるにつれて当たり前じゃないってことは

気付いてもそれでも感覚としては当たり前だった。



洗濯ひとつにしても、

洗い終わったら干して

乾いたら取り込んで畳んで。



そんな単調なことの繰り返し。

止めるわけにはいかない。

ずっとずっと365日続けたこと。

それももう何十年も。


ご飯もそう。

毎日メニュー考えて

値段やバランス考えながら

いかに安くお腹いっぱいになるか考えて。




こんなことを母はずっと働きながらしてた。

フルタイムで仕事して、

帰って来て寝る時間を割いて

家族のために頑張ってた。

体操着にゼッケン縫ったり。

ブックカバーが必要となれば縫ったり。

ケーキが食べたいと言えば焼いてくれて。



働きながら家事をこなす母。


母のパワーは凄い。




「お前はいいよ。仕事から帰ってくるのが早いんだから」なんていう

ことを何回言われたんだろうか。


「男は付き合いもあるんだよ。」と何回言われたんだろうか。


みんな言い訳しながら母に頼ってきたんだと思う。



その都度怒りを覚えながらも黙々とこなしてきたはず。

みんなの為に振り撒く精一杯の笑顔を

時間に余裕がある人の笑顔と勘違いして

頼りきってたんだと思う。



専業主婦じゃない母。

私はずっとそれを見てきたから

大変なのは100も承知で、

母と同じように家庭に入ることなく社会で

ストレスを感じながら暮らしたいと思う。



母の強さも母の忍耐強さも。

何もかもがきっといろんなことの繰り返しで

身に付いたんだろうな。



何度も苛立て

何度も泣いて

何度も悔しい思いして

そうやって「母」になったんだろうな。



理想としてた母像になんてなれなかったり、

思い描いた通りの幸せの形にならなかったり。



けどそれでも家族のために

努力を惜しまないでやってきた母。


そんな母が大好きだし、

この世で一番尊敬する。


きっと私が実際に母にならないと

母という本当の存在はわからないんかもしれん。


実際一人暮らししても

冷蔵庫に溢れる食材を前にして

何を作ればいいのかもわからない私。


どうすればバランスがよくなるかなんてちっともわからない私。



ちゃちゃっと何でもこなしちゃう母。



やっぱり偉大です。



当たり前に存在するけど、

当たり前じゃない。


当たり前にご飯が出てくるけど

それも当り前じゃない。



誰かが働いてくれて

そのお金を食べるものに変えて

私はここまでやってきた。



今、1カ月働いて手にしたお金で

衣食住を私は精一杯こなしてる。


楽なことじゃない。


やっぱり1円たりとも無駄に出来ないと強く思った。



御馳走になるなら尚更。

自分が汗を流すことなく

人ががんばったお金で

満腹になれるんだから。



賢く生きようと思う。


上手になろうと思う。



そして精一杯親孝行したいと思う。

もっとたくさん人に感謝を伝えたいと思う。




そして私はまた、今年も郵便のお兄さんの

ノルマ達成のためにお金を使う。笑

かもめーるのハガキを買ってしまった。

「ホントあんたはイイ人やね~」と

笑う母。


やっぱり私はこーいうお金の使い方が大好きだ。


私がお金を払う。

お兄さんのノルマは多少なりとも達成に近づく。

私はそのハガキでたくさんの人に感謝の思いを伝えられる。


いいお金の使い方。



また今日から節約がんばろう。