弟が死んだ、ー2 | 終着駅に降りる

終着駅に降りる

一人暮らしも慣れたけど、今は、守るべきものが何もない・・・

 

昨日の続きです。

 

弟は、人気者で、人付き合いが良すぎて、

奥さんが、人知れずご苦労されていました。

ソフトボール2チームの設立の当事者であるので、

毎週土日の予定は、試合優先

お盆や年末年始は、旧友たちとのゴルフが恒例

家族旅行は、一度も行ったことがない・・・?

奥さんや子供たちのアキラメもあった・・・?

 

それでも、家族関係が良好なのは不思議です。

以前の入院中、娘さんの友だちからも、

「お見舞いを貰った」と嬉しそうに話していました。

今年の誕生日には、奥さんの友だちからも、

「病室へプレゼントが届いた」と・・・

弟は、自分にバリアーを作りません。

イカツイ体型とは真逆の、親しみやすさがあり、

看護師さんたちとも、笑いが絶えません。

 

私とは絶縁状態が長く続きましたが、

奥さんと一緒に、家内のお墓参りへ来てからは、

一人暮らしの私を気遣ってくれました。

ブログを勧めてくれたのも弟でした。

アッ、奥さんのアドバイスだったかナア

 

私と弟のワダカマリも解けました。

例えば、入院中の弟からの電話で、話が弾み

私「俺は、家内へ花のプレゼントしなかった」

「気遣いが出来なかったことに、後悔している」

「お前は、奥さんへ花をプレゼントしたことあるか・・・?」

弟「否、したことない」

私「是非に、奥さんへ、花のプレゼントを・・・」

弟「今更、何と言って渡すの・・・?」

私「たまには、イイと思いまして・・・、だけでイイ」

弟「ワカッタ、その言葉を貰う・・・」

 

お花のプレゼントは知りませんが、

後日、弟のブログには、奥さんの大好きな桃を、

病室から手配した様子を書いていました。

何よりも嬉しかった弟の言葉

「ヤッパリ、一緒に育った兄弟ってイイナア」

その弟は、もういない・・・

(明日へ続く)

 

弟の、ご冥福をお祈りします。

奥さんと、ご家族の皆様に、

心が穏やかな日々でありますように・・・