クリスマス カード | 終着駅に降りる

終着駅に降りる

一人暮らしも慣れたけど、今は、守るべきものが何もない・・・

 

生前の家内は、11月の終わり頃になると、

阪神百貨店へ行き、クリスマスカードを選ぶのを、

楽しみにしていました。

牧師先生や、教会で親しくしている方々や、

ガン治療でお世話になっている日生病院の、

ドクターや看護師さんに贈ります。

 

糖尿病の神経障害で指先が震えて、

文字を書くのが苦手な家内は、

クリスマスカードの代筆をする私に向かって、

「メッセージも考えて・・・」と丸投げです。

「俺はクリスチャンではない」と拒否しても、

家内は譲らず、いつもの決め台詞が、

「何の為に、置いてやってると思っているの!!」

更に追い打ちをかけるように、

「一丁前の口を利かずに、サッサと書け!」

家内が差し出すクリスマスカードは、

私の考えたメッセージを、私が書きました。

勿論、文面は家内の了解を得ます。

 

家内には、身近な存在の方がいます。

お互いの近況を報告し合ったり・・・

ダンナのグチや悪口を言い合ったり・・・

そんな楽しい関係を望んでいましたが、

でも、叶いませんでした。

クリスマスカードも、贈れませんでした。

 

ふと、思い付きました。

家内の贈るクリスマスカードは、

私が神様を賛美する文言を考えて書き・・・

メッセージも家内の心境になって考えた・・・

と言うことは、今からでも、

私が家内の心境になって言葉を選べば、

家内のクリスマスカードを贈れる・・・

これって、天国からのクリスマスカードです。

 

メッセージの最後は決まっています。

○○ちゃんに、クリスマスカードを贈れて嬉しい・・・

2021年 アドベント  家内の名前

・・・昨日、投函しました。

 

貴女にとって、貴方にも

今日が良き日であります様に・・・