チームの再構築 第17節 Prat戦 | 坪井健太郎のブログ from スペインバルセロナ

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2008年からバルセロナでサッカー指導者。プレサッカーチーム代表: サッカー指導者の育成アカデミーを運営。
オンラインコミュニティ「サッカーの新しい研究所」運営

こんにちは。
今日は久しぶりに気持ちのいい週末を迎えています。
というもの、昨日は5連敗を脱してからの久しぶりの勝利。

この1週間は本当に考えさせられました。
自信を失いかけたチームをどうやって立て直すか?
自分たちのやりたい内容でサッカーをしているのに、勝てない。
選手達は迷っていて、不安の中で練習をして時間を過ごしているのが見えただけに本当に辛い時間が続きました。
僕自身も、この連敗が始まったころには「自分たちのやろうとしていることを貫けばきっと結果は出てくる」と信じてはいたものの、心のどこかでは「いつか勝つだろう」という慢心や油断があったのだと思います。
先週の5連敗を受けて、ゴンサロといくつかの修正点を週の練習が始まる前に決めました。
まずは、試合をプレーする上で選手にやってもらうことを明確にかつ簡単にしました。
それは、初めの15分間を前へ前へプレーすること。
先週の試合を友人に見てもらってアドバイスを頂いたのが、キックオフについて。
僕らはボールを保持してゲームをすることをコンセプトに掲げています。
なので、キックオフでも後ろにボールを下げて始めることが無意識のうちに習慣づいていたのです。
そこでミスが起こりチーム全体が慌ててしまい、試合の90分に影響を与えてしまいました。
それを避けるために昨日の試合では、キックオフの戦略を立てて相手の背後をシンプルに狙いボールを相手陣内に置いてサッカーをする始め方を行いました。
そこから15分間は簡単に背後を狙い「アグレッシブ」さを相手にイメージづけること。
チームも前へ前へと前進をすることでゲーム開始時のアクションの回数を増やすことを狙ったのです。
この結果、立ち上がりの緩い感じでの入り方は避けることができ、相手にイニシアティブを取られることなく始めることができたと思います。
戦い方をシンプルにすることで選手もはっきりした意思を持ってプレーすることができました。
試合は両チームともにダイレクトに前線に狙うサッカーになった分、落ち着きの無い試合にはなってしまいましたが1-0で勝利。
何はともあれ、一番の目的であった勝利を手にすることができたのはとても大きかったでしょう。
選手もすごく喜んでいましたし、スタッフもホッとしています。
このような苦しい状況を乗り越えてチームは成長したでしょうし、僕自身は本当に苦しかった分だけとても学びのある1週間でした。
これで自信を取り戻して、トレーニングにも精が出てくれることを期待します。

来週は、リーグ後半戦のスタート。
バルサ戦です。
いい状態で後半戦を迎えることができて良かったです。