前回紹介した『プランニング』の続きです。
かなり遅くなってしまって申し訳ありません。
前回までで、選手に習得してもらいたい「内容」のリストアップを行いました。
さて、ここからは優先付けとなります。
まずは限られた時間で全てを習得することは不可能ですから、いらないものは省いていきます。
そこで、目安になるのは自分の持っているチームの年代に合わないものは省けますね。
例えば、10歳のチームにカウンターアタックのチーム戦術を教える必要はありませんし、逆にプロのチームの選手にインサイドキックの蹴り方を教える必要はありません。
年齢にあった内容を選んでいくのです。
そして、次に行って行くのがブロック作りです。
たくさんある項目をブロックにしてまとめていきます。
①関連のある項目を一つのブロックにまとめることができます。
例えば、僕の関わっているチームは中学生なので「攻撃から守備への切り替え」というブロックの中に「やるべきことの変更」「失ったボールへのプレッシング」「後退」という3つの項目を入れていくことができます。
②他の項目とつなげる
例えば、「戦術+技術」、「柔軟性+集中力」のように違う項目をまとめることもできます。
そして、中には強い関連性を持った結びつきも存在します。
簡単な例では、インサイドキック(技術)+味方の認識(戦術)は強いつながりを持っていますね。
③積み重ね・選手のレベル
積み重ねを考慮することで、より項目を整理しやすくなります。また選手のレベルがその中でどこに位置しているのかを考慮することも必要です。
例えば、走る→走る、跳ぶ→ジャンプヘッドでのシュートのような発展の仕方です。
他には、近くのスペースの認識→遠くのスペースの認識。
フリーなスペースの認識→判断の伴ったコントロールというようなものもあります。
先へ到達するためにはベースがなければ難しいのですね。
このようにして、単体であった項目をいくつかのグループにしてブロックを作っていきます。
これは、実際に学校で行ったブロック作りです。
次回は、このブロックを年間の計画表の中に落とし込む作業に移っていきます。
それではまた。