トレヴィの泉を後にして【パンテオン】にやって
きました。【パンテオン】とは、ギリシャ語で「全
ての神々」という言葉に由来し、ある特定の宗
教ではなく、各国神話などにも登場する、文字
通りの全ての神々を意味します。
転じて…すべての神々を祀る神殿、いわゆる
『万神殿』を、表すようになりました。最初のパ
ンテオンは、紀元前25年に建設されましたが、
後に焼失しています。
正面には初代パンテオンを建設したマルクス・
ウィプサニウス・アグリッパに敬意を表し、“M.
AGRIPPA L. F. COS TERTIUM FECIT(ルキウ
スの息子マルクス・アグリッパが3度目の執政
の際に建造)”と記されています。
現在のパンテオンは 2代目。118年から128年
にかけて、ローマ皇帝ハドリアヌスにより再建
されました。石造りの建築物としては、世界最
大です。
建物は 基礎の上部に直径 43.2mの円堂と半
球形のドームが載った構造で、頂上部分には
オルクス(ラテン語で、目の意)と呼ばれる採光
のため 直径9mの開口部があります。
同じローマのコロッセオも、アテネのパルテノ
ン神殿も現役の建物ではなく 遺跡です。その
意味では“現存する最古の建物”が このパン
テオンなのです。
専用のガイドさんいわく“パンテオンの扉をく
ぐると、一瞬にして2000年前にタイムスリップ
する” と 詩的なことを言っていました。まった
くのロマンチストですね♪
そしてガイドさんが付いた 午前中の観光の最
後は【ナヴォーナ広場】です。 ナヴォーナ広場
はローマを代表する広場で中央には4つの大
河(ナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタ)を擬人
化した彫像の噴水型のオベリスクがあります。
午前中のローマ市内観光は これで終了です。