オルセー美術館特別企画 『ピエール・ボナール展』 | きまぐれWalker2

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今年の秋は “芸術の秋”上野公園内で『ルーベンス展』『ムンク展』『フェルメール展』と、展覧会三昧を楽しんでいます。その上、ここにきてもう一つ『ピエール・ボナール展』のチケットを頂きました!!
 
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場所は六本木の国立新美術館。六本木には他にも森美術館(六本木ヒルズ)サントリー美術館(東京ミッドタウン)など、美術館も上野に負けず劣らず充実していますね。
 
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19世紀末から、20世紀前半にかけて活躍したピエール・ボナール(1867‐1947)。ナビ派の一員として出発し、20世紀には鮮烈な色彩の絵画を多数描きました。オルセー美術館が所蔵するコレクションを中心に 130点超のボナール作品を紹介しています。
 
《黄昏(クロッケーの試合)》 1892年 オルセー美術館
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ナビ派とは19世紀末のパリで活動した前衛的な芸家の集団。「ナビ」はヘブライ語で 預言者を意味します。自然の光を画面上にとらえようとした 当時主流の印象派に対し、画面それ自体の秩序を追求するもの。
 
《庭の女性たち4連作》1890-91年/
《乳母たちの散歩、辻馬車の列》1897年 オルセー美術館
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ナビ派を代表するボナールは、「絵画とは、小さな嘘をいくつも重ねて大きな真実を作ることである」と述べています。また、ボナールはナビ派の中で最も日本美術の影響を強く受け、「ナビ・ジャポナール」(日本かぶれのナビ、日本的なナビ)と呼ばれていました。
 
《化粧》1925年/《青い手袋をはめた裸婦》1916年
/《化粧室 あるいは バラ色の化粧室》1914-21年
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実際に初期の作品には、日本の版画(浮世絵)の影響が見られます。その後、ボナールのミューズである2人の女性(マルトとルネ)の裸婦像を好んで描くようにな
りま
 
≪ル・カネの食堂の片隅≫1932頃/≪静物、開いた窓、トルーヴィル≫1934年頃/
≪静物:皿と果物 あるいは 桃を盛った鉢≫1921年/≪猫と女性 あるいは 餌をねだる猫≫1912年頃
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展覧会メインビジュアルの《猫と女性  あるいは  餌をねだる猫》も、モデルはマルトです。静かな画面に身を乗り出した猫。もしかしたらテーブルの上の魚を狙ってい
るのでしうか。
 
《ボート遊び》 1907年 オルセー美術館
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1912年以降は パリの西方にあたる ノルマンディーのヴェルノンに家を買ったボナール。庭には野生の植物が生い茂るこの家で、多くの作品を描いています。
 
《夏》 1917年 マルグリット&エメ・マーグ財団美術館
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近年、再評価の動きが高まるナビ派。オルセー美術館でも 2015年にピエール・ボナール展が開催され、51万人を動員しました。これは、2014年のゴッホ展に次いで、歴代2位という記録です。
 
≪トルーヴィル、港の出口≫1936-45年 ≪干潮の浜辺≫1920年頃オルセー美術館
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こちらの 展覧会は 12月17日(月)までです。会期末が迫てきています。上野で行われている他の展覧会ほどではないにしろ、そこそこ混雑しています。お早めに!!
 
《水の戯れ あるいは 旅》1906-10年/《歓び》1906-10年 オルセー美術館
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