![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/f5/4e/j/o0540036014524334164.jpg?caw=800)
場所は六本木の国立新美術館。六本木には他にも森美術館(六本木ヒルズ)、サントリー美術館(東京ミッドタウン)など、美術館も上野に負けず劣らず充実していますね。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/fa/e0/j/o0540036014524334172.jpg?caw=800)
19世紀末から、20世紀前半にかけて活躍したピエール・ボナール(1867‐1947)。ナビ派の一員として出発し、20世紀には鮮烈な色彩の絵画を多数描きました。オルセー美術館が所蔵するコレクションを中心に 130点超のボナール作品を紹介しています。
《黄昏(クロッケーの試合)》 1892年 オルセー美術館
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/ed/ca/j/o0540036014524334175.jpg?caw=800)
ナビ派とは19世紀末のパリで活動した前衛的な芸術家の集団。「ナビ」は、ヘブライ語で 預言者を意味します。自然の光を画面上にとらえようとした 当時主流の印象派に対し、画面それ自体の秩序を追求するもの。
《庭の女性たち4連作》1890-91年/
《乳母たちの散歩、辻馬車の列》1897年 オルセー美術館
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/9f/91/j/o0540036014524334177.jpg?caw=800)
ナビ派を代表するボナールは、「絵画とは、小さな嘘をいくつも重ねて大きな真実を作ることである」と述べています。また、ボナールはナビ派の中で最も日本美術の影響を強く受け、「ナビ・ジャポナール」(日本かぶれのナビ、日本的なナビ)と呼ばれていました。
《化粧》1925年/《青い手袋をはめた裸婦》1916年
/《化粧室 あるいは バラ色の化粧室》1914-21年
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/72/10/j/o0540036014524334181.jpg?caw=800)
実際に初期の作品には、日本の版画(浮世絵)の影響が見られます。その後、ボナールのミューズである2人の女性(マルトとルネ)の裸婦像を、好んで描くようにな
ります。
≪ル・カネの食堂の片隅≫1932頃/≪静物、開いた窓、トルーヴィル≫1934年頃/
≪静物:皿と果物 あるいは 桃を盛った鉢≫1921年/≪猫と女性 あるいは 餌をねだる猫≫1912年頃
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/a5/86/j/o0540036014524334185.jpg?caw=800)
展覧会メインビジュアルの《猫と女性 あるいは 餌をねだる猫》も、モデルはマルトです。静かな画面に身を乗り出した猫。もしかしたらテーブルの上の魚を狙ってい
るのでしょうか。
《ボート遊び》 1907年 オルセー美術館
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/e7/88/j/o0540036014524334191.jpg?caw=800)
1912年以降は パリの西方にあたる ノルマンディーのヴェルノンに家を買ったボナール。庭には野生の植物が生い茂るこの家で、多くの作品を描いています。
《夏》 1917年 マルグリット&エメ・マーグ財団美術館
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/93/20/j/o0540036014524334192.jpg?caw=800)
近年、再評価の動きが高まるナビ派。オルセー美術館でも 2015年にピエール・ボナール展が開催され、51万人を動員しました。これは、2014年のゴッホ展に次いで、歴代2位という記録です。
≪トルーヴィル、港の出口≫1936-45年 ≪干潮の浜辺≫1920年頃オルセー美術館
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/5c/71/j/o0540036014524334197.jpg?caw=800)
こちらの 展覧会は 12月17日(月)までです。会期末が迫ってきています。上野で行われている、他の展覧会ほどではないにしろ、そこそこ混雑しています。お早めに![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
《水の戯れ あるいは 旅》1906-10年/《歓び》1906-10年 オルセー美術館
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190806/15/unno1/18/49/j/o0540036014524334202.jpg?caw=800)