東野圭吾 『雪煙チェイス』

東野圭吾　『雪煙チェイス』　（実業之日本社文庫）　700円

[ストーリー]

殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバ

イを証明できる唯一の人物―正体不明の美人スノーボー

ダーを捜しに 竜実は日本屈指のスキー場に向かった。そ

れを追うのは、“本庁より先に捕らえろ” と命じられた所轄

の刑事･小杉。村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞

台に予測不能のチェイスが始まる どんでん返し連続の

痛快ノンストップ・サスペンス。

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『白銀ジャック』 『疾風ロンド』に続く“スキー場シリーズ”第

３弾 同じく実業之日本社から出ている､『恋のゴンドラ』

にも関連していたかな…スキー場のパトロール隊長 根

津昇平と、元プロボーダー瀬利千晶の 恋の行方も気にな

るところですが その回その回ごとに 新たな事件が起こ

ります。

『白銀ジャック』では、“ゲレンデの下に爆弾を埋めた”との

脅迫が 『疾風ロンド』では “新型病原菌をばらまく”とい

う要求が  さすがに本書は趣向を変えて…事件というよ

り、えん罪を晴らしたい学生と、刑事とのチェイスが繰り広

げられます｡ さすが、東野さんだけあって、グイグイ引っ張

るテンポが小気味いいです

さらに 今回はラストのハッピーエンドが…ムムムッな展開。

もしかして、これでこのシリーズは終了になってしまうんで

しょうか それならちょっと惜しい感じはします