村山早紀 『桜風堂ものがたり』 | きまぐれWalker2

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それ以前はYahoo!ブログでやっておりました
気づけば17年、時間だけは長くやってますな

村山早紀 『桜風堂ものがたり』 (PHP研究所) 1,728円

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[作品紹介]
地方の老舗百貨店内の書店、銀河堂書店に勤める物静
かな青年原一整は人づきあいが苦手な書店員。
の特技は埋もれていた名作を見つけ出して光を当てるこ
と。 店長からも「宝探しの月原」と呼ばれ信頼されていた。
しかしある日、内で起こった万引き事件が 思わぬ顛末
をたどり、その責任をとって一整は店を辞めざるを得なく
なる。そして彼は、旧知の桜堂書店を訪ねるために、桜
野町を訪ねると…。

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今年2017年の「本屋大賞」ノミネート作品。作者は児童書
の作家さんだし版元も大手とは言えずさらに 初版部数
は10,000部と、通常ならば「本屋大賞」の他作品とは随分
条件が違います。では、何故この作品が、最終選考の
10作品の中に残っているのか!? それはこの作品が書店
員さんの物語だからなのです  帯が またいい “涙は
流れるかもしれない。けれど悲しい涙ではありません”

主人公・一整が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、彼
の友人が、元同僚たちが、作家が、そして 出版社営業が、
一緒になってある奇跡を巻き起こすビックリマークまさに、書店員さ
書店員さんのための物語。 これは読まずにはいられ
せん。主人公の名前が一整だけに、映像化されたら、こ
役を演じるのは高橋一生なんだろうな。 と、思いながら
読んでいましたよ。

また、姿形ではありませんが、主人公の人柄が私にも似
ているんですよ!! “現実の世界では、人との距離を保ち、
あまり人に踏み込んだりしない一整はブログの世界では
好きな本のことを語る時は饒舌で、言葉を多く紡ぎ出す”
これて、本当は私のこと!? 思えば、このブログを始めた
10年前、“何で今までやらなかったんだろう” と、思った
くらいハマったものでした。 お薦めですグッド!