「紙の月」(2014年) | きまぐれWalker2

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気づけば17年、時間だけは長くやってますな

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「父と暮らせば」「オリヲン座からの招待状」の宮沢りえ主
演で映画化したヒューマン・クライム・サスペンス。 ごく平
凡なアラフォー主婦が、若い男との出会いをきっかけに、
巨額の横領に手を染めてしまう欲望の暴走と、その顛末
を丁寧に描き出す。共演は池松壮亮、大島優子小林聡
美。監督は「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「桐島
活やめるってよ」の吉田大八。

1994年。会社員の夫と2人暮らしの主婦梅澤梨花。銀行
の契約社員として、外回りの仕事を任されるようになった
彼女は、顧客の信頼も得て、上司からも高く評価される。
しかし家庭では夫との間にすれ違いが生じていた。そん
な時、銀行の顧客・平林の孫、光太から声を掛けられる。
梨花は次第に光太にのめりこみ、ほんの些細なことか
客から預かった金に手をつけてしまう。 それが、転落へと
向かう暴走の始まりだった。

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2年前の同じ年2014年の1月にNHKでドラマ化された角
光代原作の『紙の月』『八日目の蝉』同様、優れた原
作本の映像化は、やはり見逃しませんね。 離婚したばか
りの原田知世が演じた主人公今度は宮沢りえが演じ
ます。主婦が溺れる若い男にはドラマが満島真之介、映
画は池松壮亮。浮気される旦那にはドラマは光石研、映
画が田辺誠一。こうしてみると、映画も悪くはないんだけ
ど…

離婚発表と同時にこの役を演じた原田知世はミステリア
スな雰囲気を漂わせ、オープニングとエンディングのタイ
の風景に合致してましたし、満島真之介の気持ち悪い感
じがたまらなく良かった。光石研の夫も自分勝手で、我が
儘でね。池松壮亮と田辺誠一はしごく真っ当に見えます。
大島優子と 小林聡美演じる 銀行の同僚は、原作には無
い役どころ。主演の宮沢りえも主演女優賞級の演技で悪
くはないんだけど、なんか惜しい感じでした。

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「紙の月」(2014年)
監督 吉田大八
製作 秋元一孝、水口昌彦、大角 正、池田史嗣、石井聡子 他
脚本 早船歌江子
原作 角田光代 『紙の月』 (角川春樹事務所)
撮影 シグママコト
音楽 little moa、小野雄紀、山口龍夫
出演 宮沢りえ   (梅澤梨花)
    池松壮亮  (平林光太)
    大島優子  (相川恵子)
    小林聡美  (隅より子)
    近藤芳正  (井上佑司)
    石橋蓮司  (平林孝三)
    中原ひとみ  (名護たま江)
    佐々木勝彦 (小山内等)
    田辺誠一  (梅澤正文)

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