さて“築地名物を食す”企画、その第4弾にして最終回
となりました。これが、まとめの記事となります 築地
の場内市場も、場外市場も、基本的には豊洲に移転し
たくはないのです。それは“築地”という名前が世界的
に有名で、ブランド力があるから。
《豊洲新市場》
ただ、場内市場は正式には『東京都中央卸売市場』と
いうだけあって、東京都の持ち物なのです。だから、ど
んなに市場関係者が嫌だ、嫌だと言っても、東京都が
“もう豊洲移転決定”と 言ったら、従わざるを得ない。
それに対し、場外市場は普通のお店と同じなので、地
主さん・店主さんが、どこで、どんな商売をしようと、文
句を言われる筋合いはないのです。
でも、生鮮食料品の市場が近くにあった方が明らかに
良いわけで…移転派、残留派は3:7くらいの割合(ち
なみに、私調べ)。そこに、豊洲市場内に『千客万来』
という、場外施設(場外ショッピングセンターみたいな)
が出来ることが決まる。この施設の最大のウリは、温
泉施設と、マグロ自慢の「すしざんまい」。そこで“やっ
ぱり、豊洲に行ってもいいかな”と考える人もだんだ
んと増えてきました。
ところが2015年2月、この温泉施設(大和ハウス工業)
が撤退を表明。理由は東京都が台場の「大江戸温泉
物語」との契約を延長。顧客を取り合うことで、採算が
見込めないとの見通しからです。 それで、喜代村(す
しざんまい)の名物社長・木村清氏が、泣く泣く進出を
断念した記者会見を開きました。これで、場外市場関
係者は一挙に移転反対で結束したのです。
場外市場は、豊洲に対抗するために既存の場外店と
場内仲卸業者60店舗からなる『築地魚河岸』を、今年
10月15日にオープンさせることに決めました。やはり、
日本全国から観光客が、また世界中から外国人がや
ってくる、そして《はとバス》の観光コースにまでなって
いる“築地は守らなければ”ということです。 お話は
これで終わりです。が、ここにきて “盛り土問題” が発
覚。もう、本当にどうしようもないね
《築地本店》
気を取り直して、築地市場名物といきましょう。それは
場内市場にある【茂助だんご】。 築地の前、 日本橋に
魚河岸があった頃、 明治31年(1898年)創業の老舗で
す。上新粉は 国内産こしひかり、小豆餡は 北海道十
勝産とこだわりの手作り。魚河岸の旦那衆の、粋な手
土産として人気を博しました。
ここの団子は、餡だんごが3つ玉で、醤油だんごが4
つ玉。昔々、“だんご3兄弟”というNHKみんなの歌の
大ヒット曲がありました その歌のモデルになったのが、
こちらの【茂助だんご】さんなのですよ。今日は、つぶ
餡、こし餡、をいただきました。 美味しい だけど…、
1本170円は…やっぱり、高いかなぁ~
《松屋銀座店》消費税の計算の仕方が違うので、1円の端数が出ています。
本店:東京都中央区築地5-2-1 築地市場内 (℡:03-3541-8730)
場外市場店:東京都中央区築地4-14-18-101 (℡:03-3549-8730)
松屋銀座店:東京都中央区銀座3-6-1 松屋B1F (℡:03-3567-1211)
こし餡だんご 170円
つぶ餡だんご 170円
醤油焼きだんご 160円