美術展のために訪れた上野、今まではなかなか公園
内を散策することもなかったのですが、先日はゆっく
りと観て廻ることができました。
まずは、最近よくTVなどで紹介されている「上野東照
宮」です 元和2年(1616年)、危篤状態の徳川家康か
ら、 自分の魂が末永く鎮まる所を作って欲しいと依頼
された藤堂高虎が寛永4年(1627年)に建設。
日光の東照宮にも勝るとも劣らない 絢爛豪華な金箔
を ふんだんに使った本堂は『金色殿』とも呼ばれてい
ます。 こちらには、開祖・家康だけではなく、8代吉宗、
15代慶喜の3将軍が祀られています。
隣には、五重塔が もともとは 上野東照宮の一部と
して建てられましたが、 明治時代の 《神仏分離令》 に
より寛永寺の所有となり、現在は、東京都に寄贈され
たんだそうですよ。
次に訪れたのは、度重なる罹災により損壊し、現在で
は顔面部のみがレリーフとして保存されている 「上野
大佛」 です。
数々の災難を乗り越えた上野大佛は、現在では顔の
みを残す様子が、“これ以上落ちない”ということから、
《合格大佛》 として受験生に大人気なんだそうです。
もともとは像高約6メートルの釈迦如来坐像だったそ
うで、在りし日はこんなお姿だったそうです。貴重な写
真を拝借しました
上野動物園入口から 不忍池に向かって歩いていくと、
赤い鳥居がみえます。「花園稲荷神社」の何重にも連
なる鳥居は、縁結びのパワースポットとして有名です。
本堂はこんな感じ。左右には阿吽の狛犬ではなく、宝
玉をくわえた狐の像が置かれています。 俗に言う “お
稲荷様” というものですね♪
最後は、「五條天神社」。こちらの由緒は相当なもので
す。第十二代景行天皇の御代、日本武尊(やまとたけ
るのみこと)が東征のおりに、大己貴命と少彦名命を、
上野忍が岡に祀ったものとされています。
相殿として祀られているのは、菅原道真公。寛永18年
(1641年)に合祀され、歌の道の祖神として俗称:下谷
天満宮とも云われました。