先日『古代ギリシャ展』に行った上野公園、せっかくなので、もう一歩足を伸ばして、東京都美術館で行われている『ポンピドゥー・センター傑作展』にも行ってきました。
パリの中心部に位置するポンピドゥー・センター。その
玉の近現代美術コレクションから一年ごとに一作家、一作品を厳選し、1906年から1977年のタイムラインをたどる展覧会。 ピカソ、マティス、デュフィ、ビュフェ…多彩なラインナップで フランスの20世紀美術を 一望します。
前述のようにタイムラインの展示。まず1906年ラウル・デュフィ《旗で飾られた通り》から我が家にも収蔵品があるデュフィは、“色彩の魔術師”と称される画家。 フランス国旗のトリコールが展示のオープニングを引き立てます。
ラウル・デュフィ《旗で飾られた通り》 1906年
1926年《エッフェル塔》は ロベール・ドローネーの作品。トリコロール旗同様、フランスの象徴であるエッフェル塔を何作も描き続けた画家です。キュビズムやモザイク手法などでも有名です。
ロベール・ドローネー《エッフェル塔》 1926年
修道院で働いていたセラフィーヌ・ルイは、身のまわりにある自然の美しさにインスピレーションを受け、花や樹木、果物を描くようになりました。こちらは 1929年の《楽園の樹》。生命への神秘や畏敬の念が感じられます。
セラフィーヌ・ルイ《楽園の樹》 1929年
“天才”パブロ・ピカソは、ご存じ世界で一有名な画家青の時代から、キュビズム、そしてシュルレアリズム超
現実主義)と、作風も作品数も多種多彩です。こちらでは、1935年の《ミューズ》を鑑賞できますよ。
パブロ・ピカソ《ミューズ》 1935年
黒い描線と、抑圧された色彩が特徴のベルナール・ビュフェは 20世紀中盤に圧倒的な人気がありました 作品は 1950年《室内》。この力強い直線と、モノトーン基調がアーティスティックですよね
ベルナール・ビュフェ《室内》 1950年
さらに時代が下ると こんな感じ でも意外に 本格的な絵画も十分に堪能できて、満足な展覧会でした。会期は来月9月22日(木・祝)までです。
ジャン・デュビュッフェ《騒がしい風景》 1973年
期間:2016年6月11日(土) ~9月22日(木・祝)
会場:東京都美術館 企画展示室(上野公園)
時間:9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)