遠い昔、遥かな銀河系で繰り広げられる帝国と反乱軍の戦
いを描いた“スター・ウォーズ”サーガの記念すべき第一作。
帝国に捕らえられた反乱軍のリーダー・レイア姫の命を受け
た2体のロボット、C‐3POとR2‐D2と関わりあった少年ルーク・
スカイウォーカー。 彼はかつての勇者ジェダイの騎士、ベン・
ケノービと宇宙海賊のハン・ソロらと共にレイアの救出、そし
て攻撃要塞デス・スターの破壊へと旅立つ。
シンプルだが力強いストーリーと魅力的な登場人物、それ以
降の作品に多大な影響を与えた SFX(特殊撮影)で連続する
見せ場をつないだ冒険映画の傑作。 今でこそこの種の映画
は珍しくなくなったが、初公開当時、劇場で体験した興奮を忘
れる訳には行かない。全世界で大ヒットした後、ルーカスは9
部構成の構想をぶち上げ、後にエピソードIV“A NEW HOPE”
といタイトルになった。97年には「スター・ウォーズ 特別篇」と
してリニューアルされた。
やはり、「スター・ウォーズ」ですよ 今となっては…大人気
ンジャーズ」も、全てこの作品から始まったと言っても過言で
はない。映画界にまさに革命を起こした作品です。説明文に
もある通り、ジョージ・ルーカスは 当初9部作を想定していま
したが、エピソード6からエピソード1まで16年かかりましたの
で、まさか、7~9作目が出来るとは思ってもいませんでした。
もうルーカスも歳をとったので、この後はディズニーに任せま
しょう
それで「新たなる希望」ですが…何といっても冒頭ですよね。
「a long time ago in a galaxy far far away」…そしてあのフ
ァンファーレ。あらすじ説明のロール・アップの後の、スター・
デストロイヤーなめは、各話共通です 監督ジョージ・ルー
カスの分身である主人公(その名もルーク・スカイウォーカー
“空駆けるルーカス”の象徴的な意味が込められている)が、
未知の冒険に旅出ちますそこには、お姫様(レイア姫)が
いて、ならず者(密輸業者ハン・ソロ)がいて…下部(C‐3PO
とR2‐D2)がいて。
そして、圧倒的な存在感の悪役・“黒の化身”ダース・ベイダ
ーですよ。この後、登場するシス卿は、いずれも彼の存在感
には敵いません。結果的には、この役だけでシリーズ6作分
(3分の2)が作られたので、彼こそが“真の主役”なのでしょ
う。 今後「エピソードⅤ」、「エピソードⅥ」とレビューを続けま
すが、果たして彼亡きあとの「エピソードⅦ」以降はどうな
ることになりますやら…
「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」(1977年)
監督 ジョージ・ルーカス
製作 ジョージ・ルーカス、ゲイリー・カーツ、リック・マッカラム
脚本 ジョージ・ルーカス
撮影 ギルバート・テイラー
特撮 ジョン・ダイクストラ、リチャード・エドランド、フィル・ティペット
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演 マーク・ハミル (ルーク・スカイウォーカー)
ハリソン・フォード (ハン・ソロ)
キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ)
アンソニー・ダニエルズ(C‐3PO)
ケニー・ベイカー (R2‐D2)
ピーター・メイヒュー (チューバッカ)
ピーター・カッシング (モフ・ターキン)
デヴィッド・プラウズ (ダース・ベイダー)
アレック・ギネス (オビ=ワン・“ベン”・ケノービ)