和田 竜 『小太郎の左腕』 | きまぐれWalker2

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気づけば17年、時間だけは長くやってますな

和田 竜 『小太郎の左腕』 (小学館) 1,620円
 
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[作品紹介]
時は1556年、戦国の大名がいまだ未成熟の時代。 勢力図
を拡大し続ける戸沢家・林半右衛門児玉家・花房喜兵衛
の両雄て、開戦はもはや避けられない状態にあた。
そんな、 左構えの鉄砲で絶人の才を発揮する11歳の
年・賀小太郎の存在が「最終兵器」として急浮上する-。
 
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前作『忍びの国』出世作『のぼうの城』ではそれほどノレ
なかった和田竜作品ですが、この『小太郎の左腕』は結構
面白かたですビックリマークやはり主役が何でも出来ちゃう万能達
というよりどこか “ヌケている” 人物の方が魅力があり
ますよねグッド!
 
また、クライマックスの “水攻め” を際立たせるために、冒
から淡々と進んだ『のぼうの城』。 裏切りと、権謀術数に
始した『忍びの国』。 しかし 本作では、冒頭からのノンス
トップ・サスペンスが繰り広げられます。 しかも配役は“阿
呆”と蔑まれる小太郎。それを巡る林半右衛門、花房喜兵
衛の強いこと、潔いこと、格好いいこと!!
 
こういう脇の“飛車角”がしっかりしていれば、なおさら主役
が引き立ちます それに 小太郎の出身である【雑賀衆】
というのが初耳でした。 伊賀や、甲賀のような忍者かな
と思いましたが…どうも違うようです。答えは、鉄砲を駆使
た傭兵集団。 こういう輩がいっぱいいるのが、戦国時代
なんですかねぇ~!?