「グラン・トリノ」(2008年) | きまぐれWalker2

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2019年より Amebaブログにやってきました
それ以前はYahoo!ブログでやっておりました
気づけば17年、時間だけは長くやってますな

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「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」の巨匠クリン
ト・イーストウッド監督が、自ら主演して世の中に怒れるガンコ
老人を演じた感動の人生ドラマ。急速に様変わりしていく世間
を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の老人が、ひょんなこと
から、隣人のアジア系移民家族と交流を深めていくさまを、哀
愁の中にもユーモアを織り交ぜつつ端正な筆致で綴ってゆく。

長年一筋で勤め上げたフォードの工場を引退し、 妻にも先立
たれた孤独な老人ウォルト・コワルスキー。いまや、彼の暮ら
す住宅街はアジア人をはじめ外国人であふれ、彼らを悪態を
ついては追い返す日々。そんなある日、隣に住むモン族の気
弱な少年タオを、不良少年グループから助けると、タオの母親
と姉がこれに感謝し、以来何かとお節介を焼き始める…。
 
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タイトルの“グラン・トリノ”は自動車メーカー・フォードの車種、
フォード・トリノのうち、1972年から1976年に生産された名称な
んだそうな。この名車“グラン・トリノ”が、主人公のキャラクタ
ーと重なり合います。朝鮮戦争の退役軍人で、フォード一筋、
息子が日本車のセールスをしているのも気に食わない!

妻は亡くなり、 しつこく懺悔を勧めてくる神父にも悪態をつく、
愛車72年製フォード車グラン・トリノを心の友に、お迎えが来
るのをただじっと待つ退屈な余生を送っている…。しかし、隣
の住民との交流を通じて、自身の偏見と向かい合い、後悔し、
葛藤するウォルトの姿が胸を打ちます!
 
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これまでに、「ミリオンダラー」「ミスティック」などで培ってきた
“男”クリント・イーストウッドのヒロイズムが詰まった秀作ドラ
マでした。彼以外は、ほとんど無名の俳優を使っていますが、
端役までも行き届いた、きめの細かな演出は、さすが職人技
です! 「自らが演じるのは、これが最後!」と言っているそう
ですが、今後も是非とも出演を期待したいですね♪

「グラン・トリノ」(2008年)
監督 クリント・イーストウッド
製作 クリント・イーストウッド
脚本 ニック・シェンク
原案 デヴィッド・ジョハンソン、ニック・シェンク
出演 クリント・イーストウッド (ウォルト・コワルスキー)
    ビー・ヴァン       (タオ・ロー)
    アニー・ハー       (スー・ロー)
    クリストファー・カーリー(ヤノヴィッチ神父)
    ブライアン・ヘイリー   (ミッチ・コワルスキー)
    ジェラルディン・ヒューズ(カレン・コワルスキー)
    ドリーマ・ウォーカー   (アシュリー・コワルスキー)
    ブライアン・ホウ     (スティーヴ・コワルスキー)
    ジョン・キャロル・リンチ (マーティン)
 
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