コマドリの繁殖地のお山へ行ったのですが 第1報 | 小さな動物病院の老獣医の時々ブログ

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宝塚市にある動物病院で仕事を続行中の団塊の世代です。仕事の合間にカメラを担いで野鳥観察や自然観察に興じています。

撮影日2024年5月14日

 コマドリは繁殖地への経由地になる都市公園等で何度か出会っています。今回は標高のある山での観察。子育て準備中のコマドリに会うのが目的です。この山は自然観察ルートが整備されていて、回遊コース。進み続けると元の場所へ戻って来れる様になっています。

 以前鳥友さんから聞いていたルートを選択して散策。傾斜が緩やかな道です。その道をしばらく進むとコマドリの鳴き声が、しばらく時間をかけて探したのですが、見つけられずに通過。ミソサザイの声も盛んに聞こえるので、その声につられて先へ先へ。何枚か撮影して更に進み、ヒガラやアカゲラの姿を見かけたのですが、撮影できずにドンドンと出発点を目指します。道のアップダウンはあまりありません。

 山の先端から突き出た大岩から、滝を観察できるポイントがあったので、可成り道は悪いのですが何とか尖端まで辿り着き、この世のものとは思われない、絶景に唖然。その時に架電。当地をこの日訪れていた鳥友さんから、「コマドリ見れましたか?。二羽がいて撮り放題でしたよ、ポントは○○ですよ」。

 早く出発点へ戻って、再チャレンジ、気持ちが焦ります。来た道を戻るか、標高差150mの急峻の表示のあるV字ルートで出発点へ戻るか。結局、悪魔のささやきに騙されて、距離が稼げる後者を選択して、エライ事に。結果、出発点へ戻るのに3時間も要してしまいました。

 学生時代に標高3003mの時の剣岳に登った事がありますが、ちょっと大げさですが、この垂直移動はその時を彷彿させるものでした。3.5kgのカメラを担いでいるので、更に大変。鎖にしがみつき、転がり落ちそうになりながら、再下点のつり橋へ辿り着いたと思ったら、前方にはきつい登りが展開。「マジか」。家の階段の一段の高さ×1.25倍の段差が延々と眼前に広がり、20段歩いて、10分休憩の繰り返しで、何とか出発点へ。

 時計を見ると、5時。足の筋肉は少し痙攣気味。それでも気力を振り絞って、鳥友さんから聞いたポイントへ急行。まだコマドリの囀りが聞こえます。やっと見つけたコマドリですが、逆光。でも何とか出会えて良かった。

 急峻のV字ルートではオオルリの声が聞こえて、見上げるとこれも逆光且つ枝被り。途中、平坦ルートでミソサザイと急峻V字ルートでゴジュウカラにも出会たので、第2報でご紹介したいと思います。

 車へ戻ってきて開口一番、「アー疲れた」。まだやれるやんと自分の底力にちょっとビックリすると共に、少し嬉しくなった来年後期高齢者になる私でした。

 

コマドリ 夏鳥

分類 スズメ目ヒタキ科ノゴマ属

英名 Japanese Robin

漢字名 駒鳥

L14cm

 

オオルリ 夏鳥

分類 スズメ目ヒタキ科オオルリ属

英名 Blue-and-White Flycatcher

漢字名 第瑠璃

L16-16.5cm

 

コマドリ

オオルリ