あらすじ
クァン・ノク・ミンはロンドンでチャイニーズ・レストランを経営していたが、ある日娘のファンの送迎中、爆発テロに巻き込まれ目の前で娘の命を奪われてしまう。
その後、北アイルランド解放を謳う過激派組織が犯行声明を出す。クァンは、かつて過激派組織の活動家だったが現在は北アイルランド副首相となっているリアム・ヘネシーとコンタクトを取り、犯人の名前を教えるようにリアムに迫るが、リアムは無関係を主張し、彼を帰してしまう。
しかし、クァンはベトナム戦争時代、アメリカの特殊部隊に所属していた優秀な工作員だった。
やがてクァンはリアムを追跡するようになり、クァン、リアムとその一派、過激派組織の三つ巴の戦いが始まっていく。wilkiより
一言感想
ジャッキーの顔色が悪い
今迄のジャッキーの映画と言えば、アクションコメディのイメージが強かったですが、あらすじの通りめちゃくちゃ渋くハードボイルドな映画でした。48時間のリーアムニーソンのような渋い父親像…よりももっと廃れてて目が死んでてっていうか…?
イギリスに亡命する際に三姉妹の娘の二人を亡くし、一人残った娘と幸せにイギリスで暮らしていたジャッキー(演じるクワン)、しかし二人でプロムのドレスを買いに行った先で娘が先に店に入りジャッキーが車を止めようとしていた瞬間爆発が起こります。たった一人の家族だった娘はその爆発で死んでしまいます。
この辺の深い暗い悲しみを目と表情に宿したジャッキーの演技はすごかったです。ああ流石だな~名優だなあと思いました。それにしてもここからのジャッキーの…顔色がめちゃくちゃ悪いんです(笑)
そのままゾンビになってその辺の人に襲い掛かってもおかしくないなって顔色をしています。
まあそれは置いといて。それからのジャッキーは警察へ連日押しかけ、娘を殺した過激派を捕まえてほしいと警察官に札束を渡そうとしたりします。けれど優しく諭され、家に帰ります。
今回爆発を起こした過激派と同じように、昔過激派に所属していた現北アイルランド副大統領のリアムの映像をTVで見たジャッキー。こいつならば犯人を知っているはずだ。と、電話をかけますがもちろんけんもほろろに「そんなものは知らない」とあしらわれます。
しかしジャッキーは諦めません。経営していたレストランを友人(以上恋人未満?)の女性に譲ると言い、彼女の静止を振り切ってリアムの元に向かうのです。
そこからのジャッキーがすごくてですね。もはやお前がテロリストやん。って感じの攻撃をリアムに仕掛けます。
リアムの仕事場に尋ねて行き、もちろん追い返されるのですが…帰り際にトイレに爆弾を仕掛け爆破。リアムの部下の車に爆弾を仕掛け「(爆弾犯の)名前は?」のメモを残す。
泊まっていた民宿で爆弾を作製しますが、あっさり見つかり4人の男に急襲を受けます。
しかし逃げ切るジャッキー。この映画のような渋めお父さんの役柄によくありますが、結構苦戦しつつも戦い勝ちます。
そして森の奥の別荘に部下と妻と逃げたリアムを追い。納屋?を爆破。
森の中に潜伏して追って来た部下を、仕掛けていた弓だとか地面から飛び出す釘?だとかでボコボコにし、「犯人の名前HA―!!??」と迫ります。まあここでは撃たれて聞くことは出来ず撤退。
ただこの映画、ちょっと途中ゆったりというか間延びする部分があるかなと個人的には思いました。リアムが強気なのか弱気なのかちょっとキャラがわからないなってところもあったり……
特にリアム側の人間関係がちょっと複雑でその辺の説明が長いので、そういえばジャッキーどうしたんだろう…と思うくらい出てこない時もあったり。
なのでざっくりまとめます。
・ジャッキー
テロの爆発で娘を亡くし、復讐を誓う。
・リアム
元過激派現北アイルランド副大統領
(多分)途中までは爆弾犯のことなど知らなかった。ていだけど実は繋がっていた?ジャッキーの勢いに過去の仲間の過激派売り、警察に協力して犯人を突き止めようとする。
昔の罪をゆるしてもらえそうな政治生命的に超大事な時期なのに、色々すんごい迷惑だと思って参っている。
・リアムの妻
昔弟を殺され、リアムがその犯人を殺さなかったので激おこ。たぶん危ない男が好きで政治家として落ち着いてしまったリアムには愛想をつかしている。リアムの甥と不倫し、過激派に協力している悪女。
・リアムの愛人
過激派の一味の一人。爆弾の件をのちのちリアムに罪を着せるためにリアムに近づいた悪女。
・リアムの甥
リアムの妻と熱烈不倫中。昔は軍に居たらしく腕前などをリアムにかわれているが、リアムの妻にリアムとの会話を聞かれ情報が筒抜けだったり、森の中で一対一で挑んだジャッキーに負けて過激派たちの情報をなんでかジャッキーに素直に打ち明けてリアムのところに戻る。
不倫の件はリアムに筒抜けであり、叱られてしょんぼりする。
・過激派一派
なにやらあまり華がなく、イマイチ印象に残らない奴ら。女一人を除いてジャッキーに皆殺しにされる。
・リアムの昔の過激派仲間のおじさん
今回の爆弾犯たちを主導した。警察に実行犯たちとの接触の映像を見つけられ、警察からリアムにそのことが伝わり、リアムに殺される。
ジャッキーの演技はいいものの、リアム周辺があまりにゴタゴタしているので良さが薄まってしまってる感じはしました。
まあそんなこんなで警察もがんばり、犯人のアジトを特定。スナイパーを配置して準備は万端……と思ったら、ガス管の検査員と偽りジャッキーが乗り込んでくる。爆弾をスカーフで隠してジャッキーを招き入れる犯人たち。怪しさしかない雰囲気で、ジャッキーの鞄の中身を検査する犯人たち。工具ばかり……と思いきやジャッキーの荷物からごついマシンガン(多分)登場。
そこからは一気に銃撃戦へ、接近戦も交えてジャッキーは無事憎き犯人たちに銃弾を撃ち込みます。
そして流石に警察も突入してきますが、ジャッキーは玄関から立ち去ります。そのままバスで逃げます。ちょっと待ってマンションの入り口は固めてないのかポリスメン。ザルすぎる。
警察たちは唯一生き残っていたリアムの愛人だった女性テロリストを拷問して、すでに爆弾がとある記者のノートPCに仕掛けられていることを突き止め、彼が空港で飛行機を待っているところをギリギリ発見。
PCを誰も居ない通路へ放り投げると爆発して間一髪。女性テロリストはサクッとその場で射殺されてました。他にもテロリストいるかもだし逮捕しなくていいのか。あとリアムの妻もさくっと暗殺されてました。これは仕方ないね。
そして過去の仲間がおこした事件。警察に詰められるリアムですが、とりあえず政治生命の危機は逃れた……と思いきやそこに現れたボロボロのジャッキー。
テロリストの女性とリアムのいちゃいちゃ写真を見せ「お前が首謀者だ」と言います。そうなん!?
リアムも「娘さんが死ぬとは思わなかった」と言い訳をするので、実は裏で愛人とか昔の仲間とかが暗躍していることを見越して…いた?
昔の仲間のおじさん(爆破実行犯と会っていた)はリアムが保守的になったとか、お前に犯行をなすりつけるつもりだったとか言ってたので、リアムは実際主導はしてないと思うんですよね。わからん。
昔の仲間を一掃して政治生命を確実なものにするために……?
うーんわからん。
テロリスト女性とリアムの写真を、リアム自身に送信させ(どこにだろう。SNS?)お前は終わりだとジャッキーは去り、絶妙な顔をしたリアムは取り残されます。テロを起こした女性との親密な写真。確かにリアムは政治家として終わりだろうなあ。
そしてジャッキーは自分のレストランへ帰ります。お店を譲った女性と再会し、キス。
それを監視カメラで監視している警察。
当たり前ですが、テロリストとはいえ人を撃ち殺しそこかしこを爆発させたジャッキーは普通に考えると重罪人。女性を抱擁するジャッキーのこめかみにスナイパーのポインターが狙いを付けます。しかしそこで警察のおじさん(ジャッキーに同情的だった)は「奴には狩りがある」といって射殺を中止。
「ドラゴンをわざわざ起こす必要はない」という渋いセリフと共に……
いやそのまま射殺したらドラゴンは起きずにジャッキ―即死だったと思うけれどもな……
という終わりです。
最初の暗い目をしてリアムを追い詰めるジャッキーはほんとに真に迫っていたのですが、リアムメインになるとちょっと間延びしてきましたし、そもそもリアムがけっこうふんわりとしてるとか渋くていいキャラなんですが気弱だったリ昔の仲間の脚を撃ち拷問したりと落差が激しく……追い詰められているが故なのかなあ。
結局爆弾犯とはリアムは関係ないと思うのですが。多分?ジャッキーに破滅させられて哀れな役柄だったなあと……
しかしジャッキーの新境地を存分に見せてもらったなあと思いました。ジャッキーは☆4ですが映画としては…☆3くらいかな……?