先日、父が80歳のお誕生日を迎えました。
80歳の誕生日が迎えられるなんて、
色々あったから嬉しい。
（夏には心臓カテーテルやりました）
父は幼い頃に親が離婚して、
長男である父は母親に渡さない！と
母親は父を置き、妹と弟を連れて遠くに行ってしまいました。
父には、腹違いの姉がいたようで、
母親が妹と弟を連れて出て行ってから、
父と腹違いの姉との生活が始まりました。
3年間、父親と腹違いの姉と過ごしたけど、
まだ小学生になったばかりの父。
そりゃあ母親が恋しいよ。
母親に会いたくて母親と暮らしたくて、
どれだけ隠れて泣いたことか。
あの頃は、長男っていう立場がとても大事というか、
長男だから後継、次男だから出て行っていいみたいに、
何かと順番が気にされていた時代だから、
長男だから泣くな！みたいなことだったんだと思う。
で、3年経って、
母親が何かの手続きに父親の所にやってきた。
どれだけ嬉しかったことか。
で、母親に自分も連れて行って欲しいとお願いするが、
父親と母親の会話を聞いて、
その願いは叶えられないと知った。
その時のショックを思うと、辛い。
しかし、父はそこで諦めるような人ではなかった！！（いいぞー！）
必ず帰りに寄るはずの母親のお友達、駄菓子屋のおばちゃんの所で待ち伏せした。
学校帰りに、汚い服のままで駄菓子屋で母親が来るのを待った。
そして、案の定、母親がやってきた！！！
そして、母親に「連れて帰って！」と懇願したそう。
それでも、その願いは叶えられないことを告げられた。
絶望だったと思う。
でも、そこでも諦めない！！！
今度は、駅に先回りして、
駅でじっと待つ。
すると、そこに母親と、父親、駄菓子屋のおばちゃんが駅に現れた。
で、走って走って、ホームにいる母親に抱きついた。
泣きながら連れて帰って！と懇願した。
ついに、見かねた駄菓子屋のおばちゃんが、
連れてってあげてよ、もう見ていられないわと、
父親と母親を説得してくれた。
そして、母親と暮らせる事に。
でも、妹や赤ちゃんだった弟にしてみたら、
突然ほぼ覚えていない兄がやってきたわけだから、
そこからも色々あった。
願いは叶ったけど、
一人ぼっちな感覚は拭えなかった。。。。
孫のNちゃんが、アプリで雑誌作ってくれた。
母と出会った頃の父が表紙に。
そんな人生を送った父。
以前からこの話しは聞いていたけど、
今回は、幼なかった当時の思いも話してくれ、
滅多に見せない父の涙を見ました。
私ももらい泣き。
解放が自然と起きました。
親の人生を順番に聞いていく。
どんな人生を送ってきたのか、その時、何を思ったのか、
それを一緒に聞いてあげると、
振り返りができて、
そして、そんな辛かったことすら今の幸せに繋がっていることが分かってくる。
父と出会った頃の母。孫から可愛いと評判の写真。
雑誌の中は、
我が一族の、父に対するお手紙が載っていて、
分厚くなった。
じゃんけんゲームあり、
孫達の歌や即興あり、
一族が集うと笑い声で空間が満ちる。
父は望んだ。
自分はこういう家族を持つんだと。
その望み通り、
あの幼き時に決めた家族の景色が広がっていたんじゃないかと思います。
その時の悲しみも辛さも、
その対極への望みが強くなる。
だから、うん、良かったね。
うん、全て、これで良かった。
それぞれの人生物語は、どれも美しいね✨✨✨
命の数だけ、
素晴らしい物語がある。
だから、無駄な命など無いのだ。
親の人生の振り返りを、
一緒にやってあげてね。
その時間は、
かけがえのない美しい時間になるよ。
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