わたくし、行きたい場所がありまして、
それは、北海道に住む、沖縄に住む、などと同じように、
個人個人の好みのようなものなんですけど。
その行きたい場所に行った人たちが、
声を揃えておっしゃることがあります。
そこに行くには段階があって、ある程度その場所に近づくと、
『全てを捨てても、あなたはそこに行くのか？』
とその覚悟を聞かれると。
流石にその言葉、簡単に返事できるものでは無いですわ。
その方達も、その問いに一瞬足が止まったと。
ある方は、その時の人間関係、家族関係、仕事、あらゆるものがとても良いものになっていっていたし、
その状態が幸せだったし、全てを捨てるなんて、さすがに止まったと。
全てを捨てることを考え、涙だって、流したと。
でも、涙を流した後、
気づいたそう。
『自分は何世紀もこの瞬間を待っていたんだった。
自分のするべきことを腹の底から思い出し、
全てを捨ててもそこに行くと覚悟した』と。
『そして、全てを捨てる覚悟を決め、
たどり着いた場所には、全てがあった。。。。』と。
結局、『全て自分の中にある』という事でホッとするんですが、
中には卒婚もし、やっていた仕事も辞め。。。。という方もいらっしゃり、
（パワーブロガーがブログをやめたりするのも、結局この流れと思います）
私はそれを伺って、
正直、悩んだんです。
全てを捨てることの『恐れ』が湧いてきて、
できるんだろうか？と怖くなってきた。
寝るときも、そのことを思い出したり、
次の日もそのことが何度も頭をよぎったり、、、、、
そしてそんな中、
ちょうど届いた本を読み始めたんです。
『ホーリースピリットからの贈り物』
著者の香咲さんが高次の存在から導かれ、
ミラクル体験をしてきた話が綴られています。
読み進めると、
行くはずのミクロネシアから、偶然という導きにより、行き先をニューヨークに変更し、
ご主人となるニューヨーク在住の人と運命的に出会い、そして奇跡のコースというものに導かれ。。。。
と書かれているところに当たりました。
成田で知人とばったり出会うとか、
短い滞在でご主人となる人を紹介され出会うとか、
その様子が鮮明にイメージされ、
その展開にワクワクしていたんですけど。。。。。
そしてその流れでニューヨーク在住の写真家の方と結婚することになり、
ニューヨークに引っ越すんですけどね、
ニューヨークに引っ越す時のことが書かれていて、
『言葉も分からない、周りに全く知っている人もいない、
そして誰も私のことを知らないという土地に、
一人で投げ出される。
それはまるで重ねてきた経験を全て捨てて、
まるで何も分からない赤ん坊に戻って人生をやり直すような体験だった』
という文章に出会います。
この文章、まさに、何もかも捨てるということ。
それまで近くにいた家族や大好きな友達と地球の裏側へ離れ、
キャリアを積んできた仕事も辞め、
何が始まるのかわからない未知の世界へ入っていくってことです。
（特に今のようにネットが発達していませんでしたから）
私は夫と結婚してすぐ、同じ状況を体験しました。
その時まだ国際電話を利用していたほどですから、
今ほど簡単に色んなことがわかる時代ではありませんでしたし、
大好きな家族や友達がとても遠くに感じました。
だから、あの時”本当に何もかも捨てるような感覚”だったことを、その文章で思い出したんです。
そして日本に戻って、出産をし、またアメリカに引っ越し、
また日本に戻り、シンガポール、日本、ハワイ、となるわけですが、
最初ほど大変さはなくなったとはいえ、
その度に本当に多くのものを手放すのです。
親子共々せっかくお友達ができたって、
距離ができればなかなかそれまでのようには付き合えなくなるし、
物だって、気に入っていたって手放さなければいけない事にもなるし、
仕事だって、また０から。。。。
でも、そんなことを繰り返すうちに、
手放す事にかなり慣れてきた。
そして、それを繰り返し、
いろんなものを手放し、全部なくなったか？と言われたら、
むしろその逆だった。。。。。
今なら分かる、今なら。
そうだ、私、やってきたんだった！！
そして、何が起こるかも知っているじゃない！！
その本を読んでそれを思い出したんです。
そしたら、
パラレルに存在する、”未来の私”が出てきて、
全部私自身が仕組んだことだと”はっきり”分かったんです。
全部、自分自身が仕組んだ壮大な自分物語。
あの時、海外に住んだことのない私が海外に出ていく時の不安と恐れ。
それを何度か体験し、知らない世界に入っていくことにちょっとずつ安心感が出てきた今。
恐れが強い私が、自分の魂が望む場所へと、安心して飛び込んでいけるように、
随分前から計画していたんだ！と思い出したんです。
（まるで映画インターステラな世界観）
私らしいな・・・・って思ったよ。
だから、大丈夫なんだ。
全部、大丈夫なんだ。
本が絶妙なタイミングでうちに到着する事だって、きっと計画していただろうし。
たくさんのものを捨てて新しい世界へと入っていき、
あれほど怖くて寂しくて孤独を感じ、辛かった日々が、
ここへ来て薔薇色に輝く瞬間でした。
スティーブ・ジョブズのスピーチにあるように、
一番辛いと思われた出来事が、一番良かった出来事に変わる可能性がある。
それは自分自身の深い愛で出来上がった、壮大な愛の自分物語。
だから、未来の私を信じて、
これからも歩みを進めていこうと思う。
あなたも、あの時の辛かったことが、
最高の喜びに変わる可能性大です。
今の私に言わせるなら、
辛かったことこそ、最大の喜びになるのです。
今は信じられなくても、ね。それが真実と思います。
私自身がそれを忘れないように♡
Rie
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