セルフカラーは何故いけないの? | 名古屋と岐阜の縮毛矯正専門店 unlabel(アンレーベル)

名古屋と岐阜の縮毛矯正専門店 unlabel(アンレーベル)

2015年2月8日に名古屋市金山でオープン。
完全予約制です。
名前だけではない本当の専門店は東海3県では当社だけです。
平成生まれのゆとり社長が好き勝手書いてるブログです。好き勝手しているのであらかじめご了承を

こにちは。11月最終日、ながなわです。
 
決算セール
 
大好評過ぎて
 
 
10時にライン一斉送信しましたが、
10時10分にはAセット完売でした。一瞬でした。
 
絶対値段設定間違えたな・・・笑
 
 
10時9分までに購入された方は明日までに発送完了しそうですが
何名かの方は今ヤマトの伝票が届くの待ちです。
一昨日依頼したのにまだ伝票が届かず。。すみません。
しばしお待ちください。
 
 
さて、ちょと前から書きかけて埋もれていた記事UPしますね。
 

みなさんご存知の通り(ホームページのよくある質問内にも記載)
 
 
アンレーベルは、セルフでのアルカリカラーをしている方は
 
一切のクレームや指示を受付ません。
かけなおしも行いません。
ノークレーム前提で施術させていただきます。
 
 
 
※アルカリカラーは1剤と2剤が存在してMIXして使用するカラーです。
シエロやウェラ、ビゲンはほぼアルカリカラーです。クシからニューって出てくる奴はぱっと見2剤MIXに見えませんがクシの出口でMIXされていることが多いのでアウトです。
 
 

理由は2つあります。

 
1つめ
・・・は、書くと炎上必至の内容なので書きません(笑)
 
 
 
2つめ

・1つの頭の中に、ダメージの差が無数に生まれるため

 
です。
 
こちらについて書いていきます。
 
 
 
さて その話をするには、まず大前提としてこちらを知っていただく必要があります。
 
・縮毛矯正をはじめ、パーマ類の薬剤は
    対象毛のダメージ具合により、作用の仕方が大きく変化する
 
ということです。
 
めっちゃくちゃ簡単に書きます。
理系で細かい部分知りたい方はながなわに直接聞いてください。
 
 
髪の毛は外側にキューティクルがありますね。鱗です。
 
そのキューティクルは、18ーMEAという疎水性の物質とチオエステル結合をしています。
それにより撥水性 疎水性を本来は保っています。
 
要は健康毛は18-MEAの作用で水をはじくということです。
 
しかしこの18ーMEAはおもにアルカリにより簡単に剥がれ落ちるので、
 
アルカリが作用した経験のある毛髪は18MEAが無く、疎水性を失っています。
 
つまり、アルカリに触れた髪(ダメ―ジを受けた髪)は水を吸いやすくなります
これは疎水性を失ったことに加え、
薬剤施術によるシスティン酸の増加などにより水を寄せやすくなるからです。
 
 
で、薬はほとんどが水に溶かされています。チオ、シスなどというものが一般的ですが、
親水性還元剤と言って水になじむ性質の薬が多いので浸透の仕方は水として扱います。
 
もともとは水をはじくことで、あらゆる薬剤等への耐性を持っていたわけですが
 
その耐性がなくなるので、
 
シンプルに
 

≪毛髪内へ薬剤が侵入しやすくなります≫

(パーマ液にアルカリも含まれているので、健康毛でも時間を置けばしっかりと作用します。)
 
★カラーしている部分は 薬が侵入・作用しやすくなる
★カラーしていない健康部分は薬が侵入・作用しにくい(アルカリ作用後に入っていく)
 
ここまでよろしいでしょうか!
 
 
では次いきます
 
 
 
 
この子が
 
セルフカラーシチャウ子ちゃんです。セル子ちゃんです。
チャームポイントは襟足にある段差です。
 
まだカラーしていない状態はこうだとします。
 
 
 
 
お年頃になって、カラーしたいなー
でも美容院高いよなー
ってことで、スギ薬局で買ってきた薬で
自分で鏡を見ながら染めちゃいます。

 

攻めましたねーいきなり金髪ですか
 
鏡で良く見える表面や顔周りはしっかり染まってますが、
 
耳後ろや毛量の多いはちまわりの内側、
えりあし付近など
ところどころ染まっていない部分があります。
 
 
・状態1 カラーがついて染まった部分     ダメージ1
・状態2 カラーがつかなくて染まらなかった部分    ダメージ0
 
1度のカラーでダメージが1蓄積すると仮定するとこうなります。
 
1つの頭に2つの状態ができました。
さて
 
この状態で縮毛矯正やパーマの薬液を作用させようとするとどうなるでしょう。
 
 
 
【染まってる所は疎水性を失っているのでよく作用し、
  染まっていない所はまだ疎水性を保っているので 薬があまり作用しません。】
 
つまり
 
《ストレートやパーマのかかりむらが起こります。》
 
1度のセルフカラーでも、こうなります。
 
 
 
 
えっ?
 
【染まってる部分と染まってない部分で薬の強さを変えたらいーじゃん】
 
ですって!?
 
素晴らしい!!その通りです!!!
 
 
1度のセルフカラーで、わかりやすいムラであれば
多少の塗り分けで対応ができます。
 
 
 
とはいえ、きれいに塗り残している人はあまり多くなく、
マーブル状、ヒョウ柄のようになっていることがほとんどなので
塗り分けも現実的に考えると不可能となります。
 
第一、薬は塗布開始からすぐ作用スタートするので
塗布はスピーディに行わないといけません。
 
仮に塗布に1時間かかったら、最初に塗った部分と最後に塗った部分で
1時間弱の作用の差ができます。
15分や20分以内に、すべての色ムラをくぐりぬけながら
薬を塗布することは残念ながら不可能です。
 
 
 
 
 
そして
1度のセルフカラーでは済まず
 
2度目のセルフカラーをしちゃったセル子ちゃん(オレンジ色ペン)

 

 
はい
ムラの上にさらに別のムラが生まれました。
 
・状態1 前回染まっていて今回も染まった部分  ダメージ2
・状態2 前回染まっていて今回は染まらなかった部分  ダメージ1
・状態3 前回染まっていなくて今回は染まった部分  ダメージ1
・状態4 前回染まっていなくて今回も染まらなかった部分  ダメージ0
 
 
2度のセルフカラーだけで、3パターンの状態が出来上がりました。
 
厳密にはこの2度のカラー剤の種類や塗る順番、放置時間の長さなどで
1回あたりのそれぞれのカラーダメージは違うので、
厳密には3パターンどころではありません。
ダメージ1の中にも段階が生まれます。
 
まあそこは省きます。
 
 
3パターンの状態に対してパーマ系薬剤が均一に作用することはありません。
 
残念ながら大きく分けて3つの仕上がりに分かれます。
 
 
 
 
さらに
 
3回目のセルフカラーをしちゃったセル子ちゃん(赤ペン)

 

 

はい
ムラの上にさらに別のムラが生まれてさらにその上に別のムラができました。
 
・状態1 初回染まっていて前回も今回も染まった部分  ダメージ3(顔まわりや表面等)
・状態2 初回染まっていて前回は染まらなかったけど今回は染まった部分  ダメージ2
・状態3 初回染まっていて前回も染まって今回は染まらなかった部分  ダメージ2
・状態4 初回染まってなくて前回と今回は染まった部分  ダメージ2
・状態5 初回染まっていなくて前回は染まったけど今回は染まらなかった部分  ダメージ1
・状態 6 初回も前回も染まらなかったけど今回だけ染まった部分  ダメージ1
 
・状態7 初回も前回も今回も染まらなかった部分  ダメージ0
 
※ダメージ1,2の中にも無数に段階が生まれています。
 
こうなってくると、
 
ダメージの一番大きな部分と小さな部分の差がものすごいことになっていて
まず間違いなく仕上がりに大きな影響がでます。
 
そして、場合によってはハイダメージの度が過ぎるとチリッチリになってしまったりすることがあります。
 
かといって、
 
ハイダメージ部分が耐えうるくらいの優しい薬では
逆にダメージが少ない、比較的丈夫な部分はかかりません。
 
 
よろしいでしょうか
 
 
 
 
 
 
顔周りだけ白髪染めをちょくちょくしてる方バージョンいきます?
 
チャームポイントは不自然な位置で終わってしまった襟足のはえぎわです。
 
名前はありません(手抜き)
 
1回分だけかおまわりのダメージが進行しました。
 
 

 

 

2回目、前回とほぼ同じ部分ですが微妙に違う毛も染めちゃってるので染まりむらができました。

うしろやサイドはまた別にサロンで白髪染めをしているので、またこことは別のダメージ軸が存在します。

 

 

その状態で矯正をかけるとどうなるかといいますと

 

 

 

 
この赤ペンの範囲 ダメージムラのおきているエリアに、
 
【作用が進みすぎて大きくダメージした部分】
 
が生まれます。
 
最も気になる部分だからマメにご自分で染めているのに
 
その最も気になる部分の矯正仕上がりが悪くなる
 
 
というなんとも皮肉な結果が待っています。
 
セルフでのアルカリカラーは
 
絶対にやらないように気を付けてください。
 
 
※補足
『美容院用のカラー剤ならいいでしょ?』
⇒サロンの業務用と市販の薬  同じです。
違いはダメージ具合に対して減力ができるかどうか程度で、薬剤としてのダメージは変わりません。
ユーチューブ美容師とかが、
『誰にでも染められるように強く作ってあるから市販はダメ!』って表現してるのもみかけますが、
それは減力をしていない状態で販売されているためそういう表現をしているだけで
特に元の薬としてのスペックは変わりません。市販も業務用もいっしょ。
 
 
 
 
 
アンレーベルは専門店ですので、
こういったダメージムラのある場合でも
比較的、均一にかけられる施術を
スタッフ全員体得しています。これが
 
 
スピエラを使用した酸性域矯正です。
 
 
が!!
 
それでも、ダメージのムラがある時点でアイロンする際の毛髪保水量が変わるため
 
癖の伸び率や質感の違いに影響が必ずあります。
 
 
 
と、いうことで
 
セルフカラーに起因するこれらの結果の原因は100% お客さん側にあると考えます。
 
そのためセルフでのアルカリカラーをしている場合
 
一切のクレーム、かけなおしなどの対応は致しません。
 
もちろん、可能な範囲できれいにかけられるようつとめますが
 
それだけセルフアルカリカラーは不味い物だということを覚えていただければと思います。
 
 
 
※いちぶ大丈夫なカラー剤もありますのでご来店時に相談してください。
 
 
 
本日の毒吐き
 
 
【後の事何にも考えないおバカ美容師がすすめまくってる
                 ブリーチでの細かいハイライトも同じです。】
流行ってますけどね。白髪ぼかすのにも良いし。
※お客さんの責任ではないのでノークレーム前提とかではありませんが、
ブリーチが多数混ざっている前提で薬を選択することになるのでかなり施術の幅が狭まります。
 
 
継続的に矯正やるって言ってるのにお構いなしでハイライトすすめてくるような美容師は
今後髪の毛を任せないほうが良いです。
線状のブリーチがパーマや矯正にめちゃくちゃ悪影響あることは絶対に知ってますからね。
その時の売上しか見てない。ほとんどの場合は何も影響なく見えるくらいにきれいにかけられますが、
その場で見えないレベルでも多少なりとも影響は受けます。それを納得の上でハイライト入れましょう!
3か月後、半年後、1年後を見越して提案するのが一流のプロだと思います。
 
ではまた!