とんでもないサロンがあったもんで

昼ごはんは冷凍パスタのことが多いんですが、

今日はレンジから出すときにアッツゥゥウ！！ってなって全部落としました。

めそめそしながらタラコまみれになった冷蔵庫や床を掃除していたら

次のお客様がいらっしゃいました。

パスタをチンしてブチまけただけでお昼休み終了した長縄です。
美味しかったです(ブログのネタ的な意味で)

さて

タイトルの通りです

根折れです。

縮毛矯正の3大失敗といえば

・不動の王様　ビビり　　ほぼ修正不可能　　すべてにおいて適当な施術が原因
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たまにホームカラーが原因


・修正に一苦労　　根折れ　美容学生レベルの美容師がやると起きる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　簡単に防げる失敗。

 

・僕もごくまれにやります　　クセ残り　　ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ

根折れ以外は、正直どんなに気を付けていてもなる可能性は0ではありません。
クセ残りは攻めきれない状態の髪の毛だとどうしても出てきますし、
びびりもホームから―を繰り返していて、ノークレーム前提の施術だと200人に1人くらいは出てきます。

ただ、根折れは違います。

まずこちらを
 

 

写真だとどうもうつらない！わかりにくいー・・・


が、クシ通したり、指でさわると一発でわかります。
根元１センチちょいのところでぽきーーっと９０度毛が折れ曲がっています。
これが全体的にハチまわりに。
 

ここまでしっかり９０度ポッキリいってるのあまり無いんだけどなぁ



なんでこんなことが起きるかといいますと　2通りの原因がありますが

今回のケースの原因をナガナワ画伯が解説します。


まず
矯正をかける前の髪の毛です。くせ毛に見えないかもしれませんがそういうことにしといてください笑

 

頭皮からこうにょきっと生えてますね




で、矯正をかけましょう
 

これはどの美容院でも1年目で習うと思うんですが、矯正やストレートパーマの1液は
根元5ミリから１センチ　　必ずあけなければいけません
ピンクのラインから先だけ塗ります。

最後につける２液は、逆に地肌からしっかりつけたほうがいいくらいですが。


んで、1液を地肌から空けずにべたーーーーーっと塗った場合の矯正の仕上がりがこれ

 

この時点では、折れ目自体はありません。不自然ですけど。
しかし、地肌部分の毛は、体温の影響で薬液が過剰に反応しています（10度違うだけで、薬液は基本的に2倍作用する）
この時点で本当は折れているんですが地肌の部分で折れているためまだ見えていないだけなんですね


1か月、2か月経って、根元から地毛が伸びてくると・・・・・


 

地肌のところにあった折れ目が根元側の地毛に押されて、こう出てくるわけですね

本来は1枚目の絵の通り、頭皮に対してほぼ垂直ににょきっと生えているものなので
途中で折れ目がつき、このイラストのようになります。

これが、今日の記事の1枚目の方の状態そのもの。
こういう折れ目というのは折れていない毛と比べると
尋常じゃないレベルで切れます。折れ目の部分で。
針金とかでも、折ると簡単に切れますよね。同じではないですけど似たようなイメージです。

今日の段階ではまだ修正できる位置ではなくリスクが高いので、さきほどカウンセリングだけでお帰りいただきました。
100％直せるとは言い切れない状態ですが、ほうっておくとずーーっと切れ続けますのでまたいらっしゃったらきちんと修正しようと思います。




が、よくよくお話を聞いてみると




髪が蘇る？みたいな名前のサロンで

トリートメントでストレートになるというやつ

をやったらこうなったそうな
しかもその後直しにも行って直してもらってコレだそうで・・・
全体の写真はとってないけどそもそも全体的にまったくかかってもいないし。

うわー嫌な予感しかしないなー・・・
ってなんとなく予想はついてたんですが、今ホットペッパーをみたら

典型的なヤバイ感じ

必要な油分・水分・タンパク質を生の状態で3工程に分けて髪に流し込むことで
しっとりナチュラルストレートに！

髪本来の成分を電子の力で元に戻すので毎日のシャンプーで栄養が取れない！

トリートメントをしながらパーマをかけてますのでスタイリングもしやすくなり、
パーマをかける度に髪がキレイになっていきます！!

（↑そのサロンのページからそのまま引用）


               　　笑


どこからつっこめばいいか！5行でつっこむところが4か所もあるぞ！

プロフィール見たら店長は国立大学出身で化学を云々
この技術と知識だったら人様の頭に薬剤使う才能は美容学生以下（怒

ん、でも化学わかるのに「栄養」って？

髪の毛に栄養なんて無い・・・こんなことは美容師なら常識中の常識・・・

それに電子云々のくだり・・・そこらへんのｼｬﾝﾌﾟｰとﾘﾝｽの反応がすでにイオンのやりとり・・・

物は言いよう。

ｼｬﾝﾌﾟｰで取れないってのは栄養がとれないんじゃなくて

還元剤（パーマ液）使った上に熱入れてss交換促して若干の変性使ってるからでしょう

要は軽く矯正かけてるから質感が落ちなくて
 

栄養とやらが落ちていないように錯覚させてるだけだと・・・

髪の成分は何やっても髪の毛には戻せないし、

もし確実にそれができるなら繊維学の分野でも物凄い事でノーベル賞とれるレベルだし
タンパク質を生の状態でって何？加水分解してあるpptは生なの？みんな生じゃん
だとすると逆に焼いたり煮たりしてあるトリートメントなんてある？

美容学校１年生からやり直して来たほうがいいですね
基本の基本さえ守っていれば発生しないはずの根折れを作ったことに納得。

ミスは誰にでもある！
けどこれはそういう次元じゃない

トリートメントでストレートに☆
よくある、
「化粧品（コスメ）の優しい薬でかけまーす☆」
よりも悪質。
グレーゾーンとかじゃなく完全に優良誤認表示どころか
普通に嘘だから詐欺です

そりゃずっと嘘つき続けて騙し騙しでやってたら

オープン後何年も経つのに予約ガラガラだわ（オープン後1年とかならガラガラで当然だけど）

この嘘を信じていたのに髪をボロボロにされたお客さんは

ミディアムで２年

ロングで３年以上

ずっとそれに悩まされ続ける！！！！

何のために美容師になったのか(-"-)

っとあまりのやばさ具合に少し荒ぶってしまいました。失礼しました
えー、
うちがOPENしたときから散々同じことを書いていますが、
 

トリートメントで髪の毛の形が変わる（ストレートになる）ことは絶対にありません。
コスメだとか化粧品だからって＝優しいではありません。

髪の毛の形状を変えるのに必要な側鎖
s-s結合（ケラチン）、イオン結合（電子）
s-sを動かすには必ずまず還元剤でsを外すことが絶対、
そして外したものを動かすために水との瞬間的な出入りが必要

補助的にpHのどちらかへの移動（ｲｵﾝ結合の切断）高熱、テンション（張力）、など複合的なパワーが必要です。

簡単に言うと、まず切るものを切らないと髪の中は動きません

つまり、パーマ液でなければ不可能。

化粧品登録のパーマ液だからトリートメントって言っちゃえ！
トリートメントでストレートになります☆

って詐欺する気丸出しの宣伝文句を鵜呑みにして
どれだけの方が痛い目に遭ってるか
 

一般的に、薬局などで
トリートメント　　として販売されているものは　化粧品です。

パーマ剤の中にも、

ある条件内では化粧品として登録販売ができるものがあります。

それは事実ですが、

それでなんで

化粧品登録のパーマ剤＝トリートメント　と呼んじゃうのか（笑）

『同じ分類で登録されているってだけ』
です

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※ここに、たとえ話の動物園の下りがあったんですがいまいちわからんと言われたので混乱しないように消しましたｗ

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ま、

法整備がされていないのも悪いですけどね

騙さないと勝負出来ないんでしょうかね


このブログを見てくださっている皆さんにおかれましてはくれぐれも

『都合のよい理論（トリートメントでﾊﾟｰﾏかけるよ理論）』にはご注意くださいませ・・・・・おいしい話に

釣られて３年悩むことになります。

今日の１枚

岐阜　柳ケ瀬の行きつけ（一時期働いてた）のイタリアン　ぐらっちぇ　のローストビーフ丼♪
めーーーっさおいしいです。ランチもやっておりまする！

夏に岐阜へ遊びに行く方！

ぐらっちぇでロービー丼を食べて
岐阜駅前の赤鰐のかき氷（2.3時間平気でならびます　頑張って！）
を食べていってくださいね♪