おはようございます。
9時半予約のお客様が何故かお越しにならないのでブログを書きます(笑
昨日の記事でもダメージについて少し書きましたが
今日はダメージに対しての考え方メインです。
悩んでいるお客様にぜひ読んでいただきたいと思います。
美容師の、ダメージに対する考え方が重要なのは言うまでもないんですが、
お客様自身の髪のダメージのとらえ方で、
1年後の髪の毛の状態って本当に本当に物凄い差がでます。
いきなりですが、結論からです。
現時点では髪の毛は一度受けたダメージは
絶対に再生しませんし
髪にとって栄養成分なんてものは、ありません。
ちょっと嫌なこと書きます。
気分を害される方もいらっしゃるかもしれませんが。
今まで、こんな宣伝文句にホイホイつられていませんでしたか?
↓↓↓↓
『当店のパーマ(もしくは縮毛矯正)は
たっぷりの栄養成分を髪の毛に入れながらかけるので
ダメージしません!』
『業界初!医療界で認められた○○成分を使用!毛髪再生が可能です!』
『天然成分(オーガニック)だから髪も頭皮も傷めません!』
『特許成分○○配合だから傷めません!』
『うちの○○トリートメントで超修復!』
みたいなやつです。
全部嘘です。または、うまく誤解させる表現をしていますね。
○○にはいろいろ入ります。↓
・ケラチン(Φ型含む)
・コラーゲン
・ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)
・ヒアルロン酸
・プラセンタ
・リピジュア
・キトサン
・シェラック
・フラーレン(ノーベル賞受賞)
・ナノなんちゃら(自粛)
・完熟ミ○○ル(自粛)
・Mなんちゃら(自粛)
・◎◎水(自粛)
・オ◎◎(自粛)
・◎◎ウォーター(自粛)
他にも細かいのいっぱいありますが
数個、パーマのかかりをよくしたり出来るものも混ざってはいますし(Φケラやセラックなど)
実際の質感を良く感じさせてくれる可能性のあるものもあります(ペリセア、キトサンなど)
(※フラーレンはノーベル化学賞を昔とってますが髪には直接関係ありません)
もう1回言います。
上記すべてがなんの効果もない!というわけではないんです。
ダメージを抑える使い方ができるものもあります。
が
カラーやパーマ、縮毛矯正を全く傷まないようにできるもの
もしくは
ダメージを元通り再生することのできるもの
は1つも有りません!
前出の宣伝文句、
髪のプロが堂々と主張してるんだから信じてしまうのはわからなくもないんですが、
たとえばですね、変なたとえ方ですが
粉々になったお茶碗があるとするじゃないですか
そこに土かけとけば勝手に直るで!って言ってるようなもん。
↑これ信じますか?
理屈では、「お茶碗ももともとは土やでー^^」みたいなものとしましょうか
当店は傷みません!傷んでいる髪も治せます^^
みたいな宣伝を鵜呑みしているのは、
これをありがたがって信じているのと全く同じレベルだということです。
現時点では!!!2015年現在は!絶対にありえません。
美容師さんたちが、自分はとんでもない事言ってるんだっていう自覚が無いんでしょうね
きっと。メーカーにうまく乗せられてなのか、経営者側のあれなのかは知りませんが
こういうのがあまりに多いのもこの業界の大きな問題だと思っています。
化粧品業界の公正競争規約10条に
お客さんの誤解を招くおそれのある表示はやめようねという内容があったはずですが
完全野放し状態です。
毛髪は、ニョキっと頭皮から出た時点で死んでいます。
傷んでいるから死んでいるとかそういう意味ではなくて
全く傷んでいなくても元々死んでいる細胞です。爪と同じです。
根元(頭皮の中)だけ生きていてそこから少しずつ成長するのみ。
毛には毛細血管もない、神経もないんです。
栄養を入れるといいますが、そもそも髪の毛に入るような分子量の小さなものは
目の大きなザルにサラサラの砂をドバー!ってしているのと同じです。
通り過ぎるだけ。
カチオン化して吸着を良くしているものもありますが、
通常は数回シャンプーしたら出ていきます。
内部に入り分子量が大きくなるものも一部にありますが、
それも髪と同化できるわけではありません。
ずっと留まってくれるわけではなく結局すぐ抜けていきます。
そもそも濃度の高いケラチンだったりすると
吸着したらごわつきが出たり逆に手触り悪化します。
ぐだぐだ長いですが
何が言いたいかって
治らないんですよ。(2回目)
美容師は髪のプロです。
しかし、
99,9%の美容師は
化学や繊維学に関してはずぶのド素人です。
(もちろん僕も素人の1人です。0.1%のほうではありませんが、
元々勉強は好きなので、アシスタントの頃から繊維学・香粧品科学の権威の方々の話を直に聞く機会に恵まれ素人同然の質問をさせてもらったり、毛髪科学の本やフレグランスジャーナル社なども触る程度にですが読んでいました。)
美容師は髪に何か施術を行うプロですが、
ヘアケア、毛髪科学などに関しての
プロではありません
これは本当に、必ず知っておいていただきたいと思います。
傷ませたら絶対に治らない 美容師はプロではない
むしろほとんどの美容師は
パーマ液が毛髪に何をしているか具体的にきちんと反応式を書くことすらできないレベルです。
これをきちんとおさえておいていただき
・美容室でわけのわからない無駄な物を押し売りされても、
9割以上無駄な出費に終わるので断ったほうが良いです
・その美容師が信頼できると思った時だけ買ってみる
・そもそも過剰にケミカルなブログばっかりアピールしてるようなサロンは避ける
とした方が良いです。
文才が無く、起承転結もはっきりしないブログで申し訳ないのですが
今日はこんなところです。書きたいことは山ほどありますのでまた書きますね。