最近の母は、抗てんかん薬の調整がうまく行って、緊張が解れていることが多くなりました。

そうすると、周囲の物音に対する反応も良くなります。


入院を挟みつつ、6年ほど、週5日、同じデイサービスに通っています。

利用当初は、まだ徘徊しており、

「お断りさせていただくかもしれない」

と言われていたので、毎日、戦々恐々としていました。

でも、母の徘徊のタイミングで、他のご利用者さんも巻き込んで散歩をしてくれたり、母が一番落ち着くドライブをたくさん企画してくれたりと、

地域密着型とはいえ、すごく融通を聞かせてくださいました。


おかげさまで、徘徊だけでなく、お喋りはできなくても、計算問題はスラスラ解けたり、塗り絵を綺麗に塗ることが出来るなど、母の「まだ出来る」部分を大切にしてくれたことで、私も安心して仕事に行けるようになりました。

今では、そのどちらもできなくなりましたが、

レクレーションをする時も、周囲の物音、周りの人からの声掛けに感情失禁する母を、みんなの中心に置いてくれています。


最近では、LINEでのやり取りも始めました。

初詣(私も行けなかったのに)の時の画像や、

定期的に交流をしているという放課後等デイサービスの児童の皆さんと交流している様子の画像など、デイで過ごしている様子を知らせてくれるようになりました。

母は前歯が無くなってから、舌👅が突出してしまっているので、ちょっと見た目がアレ😅です💦

だから、初めて会う児童さんはドン引きです。

それを「大丈夫だからね〜」と言わんばかりに、ぐいぐい寄せてくる担当の先生と、デイスタッフたち、という構図の画像が送られてくる事もあり、

児童さんの精神的なストレスにならないか、心配になる事もあります。

ですが、どの子も、回数を重ねるうちに、その子なりに、ちゃんと慣れてくれるらしく、

母が休みの日には、気にかけてくれている、と教えてもらいました。


そんなこんなで通わせてもらっていますが、

長く利用していると、6年前の母を知らない人たちが増えてきます。

リクライニングチェアの上で、ものも言わず、目を閉じている。

時々、感情失禁する。

そんな母しか知らない人が増えてきます。

仕方ないとはいえ、寂しくなる事もあります。

でも、昨日、送迎の際に、嬉しいお話を聞きました。

母の昔を知るご利用者さんが、知らない別のご利用者さんに、母のことを教えていたそうです。

その時の言葉が、

「塗り絵の時、意地でもはみ出さない(くらい、丁寧に塗る)人だった」

らしいです🤣

「計算もスラスラ解けてね」とも、言われたそうですが、当時の母を端的に表していたので、思わず、教えてくれた、利用当初からいるサ責スタッフと笑ってしまいました。


昔を懐かしむ相手がいるという事。

母が頑張ってきた姿を知っている人がいるということ。

それは間違いなく、母と私にとっての救いです。


出来るだけ長く利用できるように、と、

デイでも母の介助法を模索してくれています。

グループホームで頼んでいる、外注のペースト、ムース食をデイサービス利用の母のため、特別に一緒に注文してくれたり、

自宅で使っているティルトリクライニングチェアと、食事介助の角度を合わせてくれたり。

情報共有もできている方なんではないかと思います。

送迎の際に、関係あること、ないことも混ぜこぜで、長々と立ち話してしまう事もあります。

引き留めてしまっていないかな、と思う時もありますが、スタッフさんの方から、話題を振られるときもあるので、そうでなければいいな、と思いつつ、私も話を聞いてもらい、癒されています。