9月 8日(火)   友引
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今日は   サンフランシスコ平和条約調印記念日
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1951年のこの日、サンフランシスコで対日講和会議が開かれ、その最終日であるこの日、
日本と連合国の間で「日本との平和条約(サンフランシスコ平和条約)」と「日米安全保証条約」が調印された。
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日本を含めて59か国が調印したが、ソ連等3か国が調印を拒否し、中国は最初から招待されなかった。
この時の日本の全権大使は吉田茂首相だった。
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雑学   ビール大びんはなぜ半端?
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ビールの大びんの容量は633mlと中途半端な量だが、
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これは1944年の酒税法改正に伴いビールびん1本の内容量を統一しなくてはならなくなったときに、
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全てのメーカーで使えるようにと、各社のうち最も少ない容量のものにあわせられたため。
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補足
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小瓶の334mlも同様の理由です。
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誕生日  紺野 美沙子(こんの みさこ、1960年9月8日 - )、55歳
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日本の女優エッセイスト

東京都狛江市出身。国連開発計画(UNDP)親善大使
内閣府災害被害を軽減する国民運動サポーター」。称号日本吟醸酒協会名誉吟の騎士など。
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父はNHK交響楽団ホルン奏者で、慶應義塾高等学校音楽教諭。
母方の祖母岩手県陸前高田市出身。母方の祖父福島県の出身。
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カリタス小学校からカリタス女子中学校慶應義塾女子高等学校を経て慶應義塾大学文学部国文学科卒業。
学位文学士 (慶應義塾大学)。
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1980年NHK連続テレビ小説虹を織る』のヒロインを演じる。
武田信玄』『あすか』など多数のテレビドラマ、「細雪」「オットーと呼ばれる日本人」「きんぎょの夢」
「現代能楽集イプセン」などの舞台や映画に出演。また『紺野美沙子の科学館』の司会やナレーションなど、
俳優以外の活動でも知られる。
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1992年、TBSテレビ事業局文化事業部プロデューサーの篠田伸二と結婚。
1998年、国連開発計画親善大使の任命を受け、アジア・アフリカの各国を視察するなど、
国際協力の分野でも活動中。
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著作に、親善大使として訪れた国や人々について綴った「ラララ親善大使」(小学館刊)がある。
2010年秋より「紺野美沙子の朗読座」主宰。
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葬儀   現代葬儀考   月刊「SOGI」表現社より
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「葬式についての無知」の多数化とこれに乗ずる事業者


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ネット経由での葬式依頼が増えているようだ。
だがここにはさまざまな問題が潜んでいるように思う。
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消費者は確かに「価格」に関心が高いとはいえ、ネット事業者はあまりにもダンピング競争をし過ぎている。
これを可能としているのは価格低下が自らを傷めることがないからだ。
実際に施行する業者の下請価格は低下するのだが、自らは手数料商売であるので受注すればするだけプラスになる。

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このネット事業は、葬祭事業者に中小零細が多い、ということを逆手にとっている。
中小零細であるとは取扱件数が少ないので空いている時間が多いということだ。
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空いている時間にいくらかでも売り上げがあれば助かる、というところに仕事を回している。
ネット事業者は代わって営業してやっている、くらいの感覚である。

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価格表にも問題がある。
葬祭サービスはモノの提供ではなく、サービスの質、個々の遺族の多様なニーズへの対応が主としたものに変化したのに、
ネット業者はそうした差異を一切無視した、一式いくら方式にあえて戻している。


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「消費者には細かいことは理解できないから」と言って「全部含んで一式いくら」としている。
消費者の愚民視であるし、あえて言うなら、サービスの質を完全に無視したやり方となる。
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畢竟、安い価格に見合った低品質のサービスが効率的に提供され、消費者は当然のごとく怒ることになる。

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問題の根っこには、ネット業者には「消費者は葬式なんてわかりっこない」ということに加えて、
自分たちも葬式とはどういうものであるかよくわかっていないことがある。
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中には「遺体を処理するのは自分たちの仕事ではない。
下請の仕事」と言い放つ者までいる。

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こんな状態であるから、ネット業者に依頼してくる消費者の質も低下してくる。
「安けりゃいい」式の需要であり、それがネット経由に集中する。

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だから遺族の希望をきちんと聴いて、その希望にふさわしいサービスを提供したい、
と考える良心的なネット業者は撤退をよぎなくされている。
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ここの領域には「いい仕事」をする、という動機がもはや残っていないからだ。


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葬祭の仕事は、「大切な家族と死別して悲嘆の中にいる遺族の心情を理解して葬りをサポートすること」というものから、
「死者を簡易に処理することを請け負う仕事」になってしまっている。
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葬祭業は、それを効率的にできる仕組みをつくることで利益を出すものとなっている。

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廃棄物事業者にしても環境に適合した処理を社会貢献として考えている時代である。
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それなのに、死者が増えることでいかにビジネスチャンスをつかむか、という獰猛でビジネスライクな悪質業者が
いかにも「良心的仮面」をまとって確実にこの業界の一部を侵食している。


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確かに遺族は、死や葬式が私事化することで接する機会が確実に減少しているので、
無知状態になっていることが多いだろう。
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リアルな死を知る機会の減少により、少しずつ社会は病みを深めている。
ただ、これに乗ずるような仕事であってはいけないはずである。何とも難しい局面にきている。