次に、小田さんの講演内容の要約です。 ♯は福島のコメント。
○システム思考について
・改革はなぜ失敗するのか。それは、つながりや全体の構造が見えていないため。
・「あなたが変えろ」型は失敗する。相手を硬化させる。
・コントロールしようとすれば、自己防衛機能がはたらく。
・問題というものには、必ず自分も(原因のひとつとして)含まれている。機械の外にいるかのような視点では解決されない。
・人は「変化させられること」に抵抗する。変化を強いるのではなく、一緒につくりあげていくという姿勢。「あなたはどう?」かをたずねる。
・組織は生き物のようにダイナミックに変化するシステム。その上で原理や理由を考えていく。ものとしてみるのではなく、こととしてとらえるということ。
システム思考では、
1 システムがどのように働いているか?を見る。
2 システムのパターンをかえる。
3 介入しようとしている自分自身の心のあり方を知ること。
特に、システムへの介入の成否は、介入者の心の在り方に依存する。
○心のありように関して
・だまし絵(老婆と若い娘が同時に見える絵) 見方により解釈が変わる。
信念に左右される。
・自分の使命や天命と向かい合うとき、手放したほうが良いものは手放すこと。
○ U(ユー)理論
・観察(ひたすらみる)⇒気づき(思い込みは手放す。内なる気づきを浮上させる)⇒実行
・新しい関係性をつくり実行する段階はすばやく。
・方法論ではなく関わる人のマインドが重要
○ リーダーシップとは何か
・リーダーシップとは、「みんなが大切だと思う結果をつくりだす能力
○チェンジエージェント(改革実行者)に求められる能力
ピータセンギの提唱する学習する組織の力
・自らを動かす力(個人マスタリー、共有ビジョン)
・複雑性を理解する力(システム思考)
・共創的に対話する力(メンタルモデル、チーム学習)
○システム思考やU理論の実践についてのこころがけ
・現実をありのままに見る。
・流れを感じ、目の前に見えるつながりを見る。
・関係者を集め、様々な視点で見る。
・安全な場をつくる。自らをさらけ出す(Open Mind)
・意図を明確に持つが、形にこだわらないで手放す。
・関係者を招きいれ、共有ビジョンをいっしょにつくる。
・手と体を動かし変化を形にする。
・学びつづけること。
・未知への好奇心を持ち、楽しむ。
・仲間をつくり、つなげ、増やすこと。
午後のセッションでは、オープンスペース方式でグループに分かれてワーク。
私は、未来のリーダーシップ像とは? というテーマに取り組みました。