前半は、「美少女図鑑」が地方を変えるというコンテンツでした。
フリーペーパー「美少女図鑑」では、編集部が地元のモデルを募集し、地域の美容室などでファッションコーディネート。そのフリーペーパーが話題を呼び、地元の若者がお店を訪ねるというような循環が生まれる。この美少女図鑑は各都道府県に広がっています。最近は、美人時計・美男時計などにみられるように、そのへんの身近な人をクローズアップするといった企画ものが受けているようです。つまり地域活性化の起爆剤としてフリーペーパーが活躍しているという例でした。
欧米をモデルとして東京がまねる→東京をモデルに地方が真似る
そうではなく、自分たちで社会モデルをつくっていこうということのようです。これは地方分権の流れとあいまって、地方の魅力が地方の人によって作られていくことが面白いですね。私たちが立ち上げている柏まちなかカレッジも地方からいろいろ発信しようという発想の元に行っています。
後半は、”超高齢化”にチャンスあり・・・です。
なんと番組では柏の豊四季団地が出ていました(地元の話でした!)。高齢者が困っていることにフォーカスして街づくりをしている様子が出ていました。高齢者が自立していけるコミュニティを目指した研究ということです。将来の日本、2030年の高齢化率と同じということで、モデル事業が行われているようです。東京大学と民間企業がタイアップして、日頃高齢者が困っていることを企業が対話によってニーズをつかもうという試みが行われています。
次に、高齢者に対応したコンビにを目指すローソンの取り組み。将来の世界的な高齢化社会をリードすべくノウハウを蓄積するという発想ですね。
高齢化社会をなげくのではなく、それが世界の将来であるなら、モデルをつくればいいのではないかという逆転の発想ですね。
日本のものづくり力やビジネスのニューモデルが、先頭を切る可能性があるということでした。そのためには、欧米をただまねることではないというスピリッツであると、三菱総研の小宮山宏理事長が述べられていましたが、そこは同感ですね。もちろん、よいことは真似していいし、そういう多様な文化を吸収できてこそ日本の良さも生まれたわけですが、一から百までをただ真似していく時代は終焉したということなのでしょう。
ただ、欧米に続け という 発想ではなく、”だからアジア、これからはアジアだ”という発想でもなく、今の日本でできることは何か、将来貢献できることは何かということが発想の根底にあるような気がしてきました。