「ワールドカフェとダイアローグ」1日目午後 | 続・教育のとびら

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主宰 福島 毅(どんぐり)

12時をまわりましたが、続行。
次は、映画のワンシーンを観ます。ダンス・ウィズ・ウルブスという作品。内容紹介は略しますが、大事なのはネイティブアメリカンの対話シーン。自分たちの土地に白人の軍人がやってきたということで、どうするかを部族で話し合うシーン。ここで対話の原点を見出せます。焚き火を囲い、意見あるものは静かに発言する。それを聴いた上でまた別のものが発言する。発言のあとは、「ホー」という静かな掛け声のようなものが皆からもれ出る。そして意見は様々で分かれてしまいますが、最後に長老が登場。「この問題については、さらに皆で考えるのがよいと私は思う」と発言して、その日の対話は終了します。

一方で正反対な対話シーンが入った作品も続けてみました。オリバーツイストという作品。ここでは判事が盗みの事件について裁いているのですが、とても対話とは思えない強引な思い込みによる一方通行なもの。2つの作品の違いから際立つ対話のエッセンス。

「人に意見を言うというよりも、場に向けて意見をいう」というのがダイアローグでは大切だといった話がありました。どのような問いをつくるかというのは、ワールドカフェやダイアローグを運営する点で大切なものですが、西村氏は、参加者の誰からもひとしい距離感であり、誰でも少し距離があるような抽象度の問いかけをつくるそうです。

講座の後半では、U理論の話がでてきました。U理論の解説については、堀江健一氏のサイトなどを参照してください。そして、午後のダイアローグの大きなテーマは、以下を意識してダイアローグをするということ。
 1.よくきく(相手、自分、まわりの声、空間)
 2.保留する(自己の価値観をはずしてみる)
 3.声に出す(声に出して表明する)
 4.尊重する
  加えて 5 テーマに関する関心をもつ  6 意図を手放す

ダイアローグは1時間半におよびました。その後のシェアリングでの西村氏の問いは、
「この話のトピックは何だったのでしょう?」(あらかじめトピックがつくられていたわけではなく、参加者が各自、浮かんだこと、話したいこと、感じたことを次々と発言した形で進行)

「この1時間半で感じたこと」
「本日のセッション全体の感想」
それぞれが、ダイアローグの形式でシェアして本日のセッションが終了しました。明日も10時から18時までセッションが予定されています。明日は、ワールドカフェやダイアローグのセッション構築のデザインなどの話も出てくると思いますので楽しみです。