NHKプロフェッショナル イチロースペシャル | 続・教育のとびら

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主宰 福島 毅(どんぐり)

1月2日夜に放送された NHK 「プロフェッショナル仕事の流儀 イチロースペシャル」では、イチロー選手の知られざる生活そして葛藤、そしてスピリットをじっくり見ることができた見応えある一時間でした。

イチロー選手は7年間、昼食はカレーと決まっていて、また試合が始まるまでのメニューというのもきっちりと決まっているのですね。ある程度のスケジュール管理をしなければあの大記録はないということは想像がつきましたが、あれほどだとは思いませんでした。

集中力を高めていくための方法として、毎日同様の儀式・作法を淡々と行うというのは、効果ある方法なのだと思いました。「さぁこれから集中するぞ。雑念を払うぞ~」というように精神的にコントロールすることには限界があります。それよりも、身体に集中に至るまでの習慣を染みこませておき、それを当然のように行う。それが爆発的な集中を産む。、イチロースペシャルのwebサイトには、「イチローは試合前の準備、練習メニュー、試合中の身体の動かし方に至るまで、厳密に同じであることにこだわる。決められた所作をこなしていくことで、次第にスイッチが入っていくのだ。」とあります。

茶道・華道・書道・武道にもこのような所作があり、これによって集中力を高めていくということがあります。これを学習という面でも置き換えることができるかもしれません。朝起きて、学校に行き、教室に入り、そして授業に望むまでの所作、家に帰り、自分の学習をスタートする前の所作というものを同じにすることにより、毎日の安定した集中が期待できるかもしれません。