ユビキタス時代の到来が言われています。ユビキタスとは、「あらゆるモノ(携帯電話やPDAなどの情報端末に留まらない)にコンピュータが組み込まれ、コンピュータ同士が協調動作するという事に力点が置かれている。それにより、人間はコンピュータの存在を意識することなく、高い利便性を得ることが出来る。(はてなダイアリーより)」
企業教育でもネットを使ったeラーニングシステムで定型業務を学ぶ機会が増えていますし、サイバー大学のように完全インターネット講義の大学も出てきています。
では、こういった時代になると、もはや大勢が一同に集う学校のようなシステムはいらないのでしょうか? 私は否だと思います。もちろん、企業での定型業務やある種の資格検定試験対策のためにeラーニングを活用したり、離島や身体的なハンディなどのために学校に通えない状況にある人に、こうしたITを駆使した学びの形態があることは望ましいことだと考えます。以下はそういったケースを除く条件でお読み下さい。
人が集って学習する効果としては
(1)人が出会いふれあうことによる協力・競争・切磋琢磨といった体験を通した学びの方が、1人で行っている学びよりも効果が大きい。
※「3人寄れば文殊の知恵」という諺があるように、何かのテーマで複数人が話し合うことでいろいろな考え方、知識に触れることが可能になります。
(2)特に実技を伴う教科(芸術・体育・家庭)などは、教材を個人で揃えたり、集団で作成する(共同作品)・実技を行う(スポーツなど)の習得は大勢が出会う学校でないと不可能
(3)1人での学習では励ましを受けたり、メンタルなサポートを受けると言ったことが困難。
こういったわけで、たとえ情報化時代においても、人と人が触れ合いことによる教育効果というものは高く、学校という学びの場がネットだけの学びの場にとって変わることはないのではないかと思います。
◎まとめると
インターネットのみによる教育だけですべてが事足りるということはなく、人が触れ合い関わり合うことの教育効果が高い学校の存在はまだまだ続く。