去年12月1日(水)の日経新聞夕刊のコラム「さらりーまん生態学」に幸田真音さん(作家)が書かれていました。
(下記のような内容です。)
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企業の社内セミナーの講師を頼まれて、事務方の若い社員と打ち合わせをするのだが、
その際に担当部署の部長や時には役員や社長が同席されることが多々ある。
何時間かともにするのだが、その間一言も発しない若手社員をよく見かける。
終始笑顔を保ちながらも上司や私の話にひらすら黙ってうなずくだけで自身の言葉は一切発しないのである。
上司や役員が同席する場で若手社員が話しに口を挟むなど礼を失するとでも言いたげで、奥ゆかしいには違いない。
だが、本当にそうなのだろうか。。
私が若かった頃は
「せめて一言でも発言しろ。でないとテーブルの灰皿と同じだ。灰皿に給料を払う気はない」
などと言われたものだ 発言するとなるとより深く聞かねばならないし、自分をどうやって印象付けるか、
考えを端的にまとめる訓練にもなる。
くしくも、来春の新卒大学生の就職活動が話題になる中、外国人留学生の存在が際立っていると聞く。
数ヶ国語を操り、積極的で、自分を売り込む術にたけた留学生たちが日本人学生を圧倒しているというのである。
社会の競争構造が変わってきた現代、社内の美学より、
個人の発信力の強化こそが勝負の鍵を握るようになる。
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これは、最近の若手ビジネスパーソンにも言えることで。
チョイタシして、グローバル人材になる!という雑誌がありましたが
いくらTOEICで良い点をとっても、これだとね、ちょっと無理なんじゃないかと。
そもそもTOEICには、英語をエッセイで書くテストってありましたっけ。プレゼンで話すテストってありましたっけ。
それがないということ自体、発信力を試していないという意味で、TOEICの結果だけを見て人事評価すると、とんでもないミステイクをすることになるような気がします。