若手ビジネスパーソンと話していて、質問しても答えが出ない、つまり答えに詰まってしまうことがよくあります。
そういうとき、あーでもない、こーでもない、と考えをめぐらすのですが、結局、質問への答えをしないで逃れてし
まうんですね。
その時の心情として、
「おいかわ先生は、yes or no と問い詰めてきて、それが嫌です。」
ということのようです。生理的に、どちらかに決めて自分の立場をはっきりさせること自体、慣れていないんですね。そういうように、自分の意見を決めたり、立場をはっきりさせることが怖いようです。そうしないで、あいまいにすませるのがラクだからかもしれません。
でも、これだと、結局自分で考えることをやめてしまっていることになるし、どうにか切り抜けて、間違ってもいいから言ってみるという経験のない無菌状態の無抵抗性精神状態ができてしまうんじゃないか、と危惧します。
これだと、外国籍社員と一緒に仕事をしても、仕事にならない。。。。というより、この人は自分の意見がいえない人だと、呆れられてしまう。。。それが厭で、外国人を席を一緒にしたくないし、海外にも行きたくないということになるんですね。
非常に高学歴の若手社員の中には、yes or noのアプローチは、「二項対立」的なので、嫌いです、という人もいました。
2項対立で物をとらえないと、単純化できないし、単純化できないと、行動できないんですね。行動直結のための方法論が2項対立で、yes or no?
なんです。評論でしたら、それでもいいのですが、要は、行動を求められているのが企業の現実なのに、やってくれと言っているのに、yes or noには答えられません、なんていわれても・・・どうしようもありません。
2項対立が厭です、と言った彼も、これがわかって、なるほど・・・と。
こういうことを企業社会でも、大学なんかでもきちんとトレーニングしていな、だれも何も言わずにほっておかれているというのが、日本の現実なんだなあ、これもことあるごとに話題にしなければいけない、と思いました。