今年の名言、その2.「だから、そうさせないのが、外交でしょ!」
問題:
どんなに中国の軍事力が強大化しようが、ロシアの圧力が増そうが、日本の力が相対的に弱くなり、危険になり領土拡大を阻止できないとしたら・・・・日本はどうすべきか
① 日米同盟を強化する・・・しかし、米国は「戦争疲れ」しており、もはや日本を助ける力はない・・・どころか、しばらく様子をみてから助けるかどうかを決める・・・という。
② 中国と組むと、組み込まれてしまうので、ロシアと組むべきだ・・・(フランスの論者の意見)・・・ロシアに組み込まれてしまう。日露戦争の記憶と太平洋戦争最後のロシアの北方領土不法占領の相互憎悪が亡くならない限り、互恵とはいかないだろう。
③ 自分で軍事力を高める、一番効率的な方法は、核を持つことである・・・・(フランスの論者の意見)
④ 「だから、そうさせないのが、外交でしょ!」論
今のところ、日本の論者では、④の意見が一番力があるんですね。
外交は、diplomatic attitudeであるから、力に対抗するには、力があることを見せない限り、attitudeさえ示せない・・・というロジックが無視されるところが、④の論理的弱点なのですが、それがあっても、なお④に一番力があるというのは、日本のsocietyのどこに問題があるのでしょうか?
おそらくロジックとロジックを戦わせるattitudeが日本には存在しないせいかもしれません。
来年も、良い年でありますように。