「“手に負えない日本? 辛抱強い対応を”米紙社説」
として、28日付の米ワシントン・ポスト紙の「社説」を引用した記事がありました。ヤフーニュースでも引用されてました。
『28日付の米ワシントン・ポスト紙は「手に負えない日本?」と題する社説を掲載し、米政府に「あわてふためくな」と辛抱強い対応を促した。
社説は、「日本の抱える問題は率直に言って、日本の政治には大きすぎるのではないかという悲観論は理解できるが、間違いか少なくとも時期尚早だ」と分析。
「昨年苦しめられた沖縄の米軍再編問題は、またしても先送りされそうだ」としながらも、「より重要な点は、昨年の混迷が多くの日本人に日米同盟の重要性を再認識させたことだ」とし、米政府当局者に対し、「日米同盟は今後数か月、ガタガタと揺れながら進むが、そうした点を頭に入れておくべきだ」と指摘した。』
(引用は以上)
ところがその後の読売新聞は記事タイトルが
「日本にオロオロするな」米紙、政府に忍耐促す」
というように変更されまして、中身も以下のように変わりましたね。
『 【ワシントン=小川聡】28日付の米ワシントン・ポスト紙は「統治能力のない日本?」と題する社説を掲載し、米政府に「日本におろおろするな」と辛抱強い対応を促した。
社説は、日本の政局について、「菅首相は参院選で過半数を失い、9月には民主党代表選を迎える。菅が負ければ、日本はこの5年間で6回目の首相交代となる」と不安定な状況を紹介。しかし、「日本の抱える問題は、日本の政治には大きすぎるのではとの悲観論は理解できるが、その指摘は間違い、少なくとも時期尚早だ」と指摘した。
「昨年苦しめられた沖縄の米軍再編は、また先送りされそうだ」としながらも、米政府当局者に「中国の台頭の陰で、極めて重要な日米同盟を守ることこそが課題だ」と忍耐を求めた。
(2010年7月29日10時55分 読売新聞)』
で、原文を探したんですがね。ずいぶん駐在員の報告内容がぶれているんで。
もしかしたら、原文は、
これですね。
Japan, America's top Asian ally, seems adrift. But it's not time to panic
しかし、ですね、これには「“手に負えない日本?」という表現はないようですよ。
ところが、これ以外にも
らしいんですがね。
ちょっと前のアメリカのコラムで、Matt MuMillerという人が、書いていますね。America the ungovernable という文章があるんですが。Ungovernable Japanという表現もこれに似ていますね。
これもミステリーです。なんか、よくわからない駐在員報告ですね。
