ハーバード大学のサンデル教授の授業
はカントの続き。
そしてジョン・ロールズの議論へ。
契約はなぜ守られなくてはいけないのか![]()
①自律性 (いわれなくても自分で守らなくちゃと思う)
②相互報酬性 (自分が便益を得たら支払義務が出る)
という二つの要素を指摘。
それが契約の道徳性を支えると。
合意したからといって、合意内容の正当性までは意味しない。
問題は、政治的な契約、たとえば憲法制定権力の問題。つまり憲法を決めるとき、よく問題を知っている人もあまり知識のない人も、いるのに、なぜ同じ条件でない人同士のした契約が政治的に正統とみなされるのか
身体の丈夫な人もいればそうでない人も一緒に議論して決めてしまっていいのか![]()
答え。
Yes.
それが、「無知のベール」。つまり、相手を知らなくても、どういう人と議論しているかも知らなくても、それが成立すると擬制する。その結果、議論や契約(憲法)の仮説的契約性の正統性を根拠づける。(=⌒▽⌒=)
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そのとおりでしょう。だとすると、たとえば、今回日本の憲法改正手続き法が成立しましたが、その結果、憲法改正をするときの国民投票や憲法審議会で、利益対立したり意見がまとまらないときに、この議論は大いに役立つ、といえるでしょう。
今回の鳩山首相の普天間問題の核心、もし日米安保の要請する米軍基地を日本以外に持っていくことが自主防衛と裏腹であることから憲法改正も必要となる、という議論をするのなら、それを正面から議論していき、憲法改正問題にYes or Noを討議することになる・・・・という憲法制定権力の根源的議論に入ることになり、そのとき、このカントの議論が役に立つ、ということでしょう。![]()
これをTVのバラエティショーで、どう説明するか・・・・・・幻覚剤になるのか白昼夢になるのか![]()
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